内容紹介
膠原病は原因が不明で治療法のない難病というイメージが強いが,近年の診断法と治療法の進歩によって,膠原病の生命予後は大きき改善されている.免疫抑制薬の開発と用法の進歩,抗生物質による感染症の克服,診断技術の向上による早期診断など有効な治療法の確立が期待されている.
目次
膠原病―診断・治療の進歩
はじめに 三森 経世
■診断の進歩
1.膠原病の診断法の進歩―検査診断法の進歩とその限界 熊谷俊一・林伸英
2.膠原病における自己抗体の意義―自己抗体の測定法,臨床意義,対応抗原 平形道人
3.膠原病の診断基準の進歩 吉田俊治
■治療の進歩
4.膠原病の病因・病態研究の最前線と治療戦略の進歩 伊藤健司
5.膠原病治療における免疫抑制薬の現状と展望 亀田秀人・竹内 勤
6.NSAIDsとCOX-2阻害薬 佐野 統
7.自己免疫疾患治療薬としての生物製剤 西本憲弘
8.免疫グロブリン大量静注療法―その臨床的適応,有効性,副作用と作用機序 原 まさ子
9.造血幹細胞移植療法 諏訪 昭
10.遺伝子治療による自己免疫疾患の抑制 佐藤由紀夫
■膠原病各疾患の診断と治療のポイント―EBMを中心に
11.全身性エリテマトーデスの(SLE)の診断・治療 高崎芳成
12.全身性強皮症 梅原久範
13.混合性結合組織病 近藤啓文・石川 章
14.血管炎症候群と臓器障害―中枢神経と肺を中心に 長澤浩平
15.Sjoegren症候群 江口勝美
16.抗リン脂質抗体症候群の診断と治療のトピック―再発をいかに防ぐか 渥美達也
17.関節リウマチ 山田昭夫
18.成人Still病―エビデンスに基づいた診断と治療のポイント 藤井隆夫
19.Behcet病 鈴木 登
■サイドメモ
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三森経世 編