医学のあゆみ
293巻6号
機能性神経障害(FND;ヒステリー)診療の近年の革命的変化 ─COVID-19の影響も踏まえて
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年5月
- 注文コード:929306
- 雑誌コード:20472-5/10
内容紹介
・かつて“ヒステリー”とよばれた疾患である機能性神経障害(FND) は,老若男女問わず罹患しうるという疫学面,“機能性”を中核に置く用語面,病型や合併病態についての認識など,変革が起こり続けている.
・FNDに対する治療の進歩は近年特に顕著であり,現状は脳神経内科医,リハビリテーションが二本柱となっているが,心理・精神科的対処も含めた集学的治療の今後の発展が望まれる.
・本特集では,多くの診療科の医師に知っていただきたいFND診療・研究の最新動向について,COVID-19の後遺症として報告されているなかに多数のFNDが紛れている状況について論じる.
目次
はじめに(園生雅弘)
FNDの歴史と近年の革命的変化(園生雅弘)
機能性筋力低下(園生雅弘)
機能性不随意運動(下畑享良)
心因性非てんかん発作─脳神経内科医・精神科医のための実践的アプローチ(斉藤聡志・谷口 豪)
新型コロナウイルス感染症後遷延症状およびCOVID-19ワクチン接種とFND(大平雅之・尾昌樹)
FNDと神経生理(神林隆道・園生雅弘)
脳神経内科医によるFNDの治療(渡辺宏久)
FNDのリハビリテーション(角田 亘)
TOPICS
神経精神医学 脳卒中後うつ病とアパシー(下田健吾)
放射線医学 高輝度放射光の医学・医療分野への応用(高橋正光)
連載
細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望─臨床への展開(18)
角膜再生医療の最先端(大家義則・西田幸二)
ケースから学ぶ臨床倫理推論(9)
モラルディストレス:医療現場における倫理的苦悩(永井真理子)
イチから学び直す医療統計
はじめに─医学研究に統計学は必要?(佐藤泰憲)
イチから学び直す医療統計(1)
医学研究データの特徴とまとめ方(長島健悟・他)
FORUM
司法精神医学への招待─精神医学と法律の接点(4) 裁判員制度における精神科医の役割(村松太郎)
次号の特集予告
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