あらゆる臓器の主要疾患に関連する慢性炎症研究の最先端がこの一冊に!
内容紹介
●慢性炎症は病態を引き起こし,進展させ,またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており,多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる.
●慢性炎症では,炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだけでなく,多くの組織で組織構築の改変が進行し,臓器機能障害がもたらされる.
●本書では,慢性炎症による疾患研究の最新知見を各分野のエキスパートが解説している.
目次
2.アルツハイマー病における免疫系細胞の多様性とその役割
3.アトピー性皮膚炎の病期における病態推移
4.病原性免疫記憶による慢性炎症性肺疾患の病態形成機構
5.心不全とその合併疾患における慢性炎症の寄与
6.腎臓病と慢性炎症
7.NASHと慢性炎症
8.筋疾患と慢性炎症
9.臓器間ネットワークと消化器慢性炎症
10.ホスホリパーゼA2と代謝性疾患
11.腸内細菌と慢性炎症
12.慢性炎症性疾患としての動脈硬化
13.慢性炎症による眼疾患─加齢黄斑変性の病態メカニズム
14.慢性炎症と造血システム─骨髄球系細胞の視点から
15.慢性炎症が促進する発がんと悪性化
16.IL-6アンプおよびゲートウェイ反射による関節リウマチ発症メカニズム
17.慢性炎症におけるオステオポンチンの役割
18.慢性炎症の生体イメージング
19.脂肪組織M1マクロファージに発現するHIF-1αによる病的肥満の形成