医学のあゆみ
292巻11号
進歩する循環器低侵襲治療
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年3月
- 注文コード:929211
- 雑誌コード:20473-3/15
内容紹介
・経カテーテル的大動脈弁置換術が2013年に,僧帽弁クリップと弁膜症に対する低侵襲心臓手術が2018年に保険償還され,それぞれの領域で急速に普及し,循環器治療のあり方を大きく変えている.
・特に,大動脈弁狭窄症に対する治療は選択肢が多様化し,“ライフタイムマネジメント”の重要性が広く認識されるようになった.その一方で,僧帽弁の低侵襲治療,冠動脈血行再建や不整脈手術の分野などにおいても技術革新が進んでおり,新たな治療の可能性が開かれている.
・循環器低侵襲治療の進化は,患者にとっての負担軽減と治療の質向上に直結するものである.本特集ではこれらの分野で活躍するエキスパートたちが,それぞれの現状と今後の展望について解説する.
目次
はじめに(坂口太一)
大動脈弁MICS(細羽創宇)
至適大動脈弁狭窄症治療について考える(前田孝一)
僧帽弁MICSの現状と今後の展望(西 宏之)
僧帽弁閉鎖不全症に対するTEER(transcatheter edge-to-edge repair)の現状(久保俊介)
ロボット心臓手術の現状と展望(吉川泰司)
低侵襲冠動脈バイパス術の現状と展望(橘 一俊)
ウルフ-オオツカ法による心房細動治療への挑戦(伊東博史)
TOPICS
生化学・分子生物学 天然の遺伝子治療薬として働く4.5SH RNA(中川真一・芳本 玲)
腎臓内科学 慢性腎臓病による認知機能低下のメカニズム(松木久住・萬代新太郎)
連載
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(27)
NK細胞の自己・非自己認識機構の制御によるがん免疫療法(保仙直毅)
細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望─臨床への展開(13)
炎症性腸疾患と再生医療(岡本隆一・他)
ケースから学ぶ臨床倫理推論(4)
良心的拒否(新井奈々)
FORUM
戦争と医学・医療(15) ベトナム戦争と枯れ葉剤の健康被害(城戸照彦)
次号の特集予告
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