次号予告
299巻4号 (2026年10月24日発行)
B型肝炎―functional cureを目指して
企画:竹原徹郎(関西労災病院病院長)
・B型肝炎治療は20年以上にわたり核酸アナログ製剤を主軸に発展し,ウイルス増殖を強力に抑制することで肝疾患の進展抑制に大きく貢献してきた.
・しかし,核酸アナログ製剤はHBV cccDNAを除去できず,感染は終生持続し,肝発癌リスクも完全には消失しない.近年は肝発癌リスクを考慮した治療戦略が重視され,“functional cure(機能的治癒)”の達成が新たな目標として掲げられている.その先陣を切るアンチセンスオリゴヌクレオチド製剤bepirovirsenの臨床導入も,近い将来に期待される.
・B型肝炎治療を取り巻く現況をふまえ,本特集では現在の標準治療からfunctional cureを目指した新規治療戦略まで,この分野を牽引する専門家たちが最新の知見を多角的に概説する.
【AYUMI】
はじめに
B型肝炎治療の現在地
B型肝炎の治療対象/グレイゾーン―HCCリスクをふまえて
HBsAg・HBcrAgをめぐる課題
HBV RNAを標的とした新規低分子化合物の開発
免疫賦活治療―新規経口TLR-7アゴニストの開発
治療ワクチン
Bepirovirsenの登場がもたらすB型肝炎治療のパラダイムシフト
【TOPICS】
皮膚科学
病気を「起こす細胞」を「抑える細胞」に変換して,抗原特異的に天疱瘡を治療
アレルギー学
アレルギー性喘息と骨の減少―Piezoチャネルによる骨芽細胞の調節
【連載】
医療にいかす行動経済学(29)
医療にいかす共同体メカニズム
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(17)
循環器疾患マーカーの検査
ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(6)
抗体の比較免疫学―進化の軌跡と医療応用
【FORUM】
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(16)
iPS細胞技術が拓く慢性腎臓病に対する再生医療の新展開

