やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

295巻6号 (2025年11月8日発行)

てんかん診療のパラダイムシフト―診断・治療・ケアの進歩

企画:川合謙介(自治医科大学脳神経外科)

・てんかんは古くから知られる代表的な神経疾患であり,非けいれん性てんかん重積の正確な診断,失神や心因性非てんかん発作(PNES)との鑑別は,救急・一般外来を担う非専門医にも必須の実地知識である.
・治療面においては,薬物療法や外科的アプローチだけでなく,包括的なてんかんケアの概念が普及し,精神心理的サポートや社会的支援を含む多職種連携体制の重要性が強調されている.
・本特集では「てんかん」の定義・分類の最新知見,成人・小児の診断学の進歩,薬物療法・外科療法・ニューロモデュレーションの最新動向,さらには包括ケアや診療体制の整備まで,多角的に取り上げる.

【AYUMI】
はじめに
てんかんの定義と分類―Up to date
成人てんかん診断の進歩
小児てんかん診断の進歩
てんかん内科的治療の進歩―抗てんかん発作薬,重積治療含む
てんかん外科治療の進歩―定位手術の導入と低侵襲化
てんかんニューロモデュレーション治療の進歩
てんかんの包括ケア
てんかん診療体制の進歩

【TOPICS】
神経内科学
認知症診療における医科歯科連携―counterpartとしての歯科の意義
小児科学
幼少期の感情制御と腸内細菌叢との発達的関連

【連載】
ケースから学ぶ臨床倫理推論(26)(最終回)
総論:臨床倫理の歴史と臨床倫理コンサルテーションの展開
イチから学び直す医療統計(18)
因果推論
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(8)
日本における医療データの生成AI利用の課題およびブロックチェーンが拓く「患者主義」の医療データ流通基盤
医師の働き方改革―取り組みの現状と課題(7)
兼業(外勤)先の取り扱い

【FORUM】
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(3)
少子化とライフコースの行方