次号予告
297巻9号 (2026年5月30日発行)
第5土曜特集
がん医療の最前線 臨床と研究の共創
企画:松浦成昭(大阪国際がんセンター総長)
・がん予防・検診,がん診療,がん医療体制の整備などの対策が進んできており,かつて“不治の病”といわれていたがんは,治りうる病気に変わりつつある.
・特にがんの診断・治療はいずれの分野も顕著な進歩を遂げ,生存期間・生存率の改善に大きな貢献をしている.一方で,がん診療連携拠点病院の整備などによる,緩和ケア,がん相談支援をはじめとする,がん患者のサポートも進んでいる.
・本特集では,がん研究と医療現場の共創による次世代のがん医療の向上を目指し,がん予防からがん医療提供体制の均てん化についてまで幅広く取り上げ,各分野のオピニオンリーダーたちが概説する.
【AYUMI】
はじめに―次世代のがん医療の開発に向けて
■予防・検診
がん予防
バイオマーカーを用いた膵がん検診の可能性
遺伝性腫瘍におけるがん予防
■がんの診断
がんゲノム医療を支える形態診断―形態と遺伝子をつなぐ
ゲノム病理診断
AIを用いた病理診断
画像診断―PET分子イメージングの進歩と新たな方向性
消化管がんの内視鏡診断AI
遺伝子診断OSNA法
がんゲノム医療
エピゲノム研究の臨床応用
リキッドバイオプシーの進歩
■がんの治療
手術―ロボット手術
核医学セラノスティクス―現状と今後の展開
重粒子線治療の臨床的意義と現状―高LET放射線治療としての位置づけ
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
オルガノイド研究の薬物治療への応用
肺がん分子標的治療の進歩―EGFR,HER2,KRAS
乳癌薬物療法の進化と個別化の最前線―分子標的治療によるパラダイムシフト
大腸がんの分子標的治療
前立腺がんに対する分子標的療法(免疫療法を含む)の現状と展望
血管新生阻害治療の歴史と展望
がん免疫治療総論―がんを制御する持続型T細胞免疫システム
PD-1は“何に”対する免疫応答を抑制しているのか
CAR-T細胞療法
ネオアンチゲンを標的としたがん免疫療法―個別化ワクチンを中心とした臨床開発の現状と展望
がんに対するテロメラーゼ特異的腫瘍溶解ウイルス療法
悪性神経膠腫に対する新たな治療モダリティ―G47Δを用いたウイルス療法
乳がんラジオ波焼灼療法―低侵襲治療の現在地と未来
腸内細菌研究のがん医療への応用
■がんとの共生
がん緩和ケア―研究を通して患者ケアを改善する
がん相談支援の現状とこれから―課題の特定と研究・臨床への還元
がんのリハビリテーション診療
がん医療を支える栄養管理の現状と課題―栄養治療としての体系的支援の必要性
■がんの医療体制
日本のがん登録
2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化
医療の場での人工知能―効率の向上,公平性の確保,そして共感の回復

