やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

295巻12・13号 (2025年12月27日発行)

脱毛症―研究と診療の進歩

企画:伊藤泰介(浜松医科大学医学部皮膚科)

・毛包は人の体の中でも極めてユニークな組織であり,組織幹細胞を有し,自律的に毛周期を繰り返すなど,他の組織にはみられない特徴を備えている.
・近年では,発生学,再生医療,幹細胞生物学,遺伝学,毛包免疫学,臨床医学,植毛学など,幅広い学問領域が毛包を中心に融合しながら進展し,心身の健康に至る広い生命現象を理解する糸口を与えている.
・本特集では,一見ニッチながらも奥深い研究領域である“毛包組織”をテーマに,基礎から臨床に至る最新の進歩を取り上げる.

【AYUMI】
はじめに
毛包器官再生の新たな展開
毛包幹細胞を中心とした毛包老化と脱毛症のメカニズム
円形脱毛症モデルマウス(C3H/HeJモデル)の理解
遺伝性毛髪疾患のアップデート
瘢痕性脱毛症の診断と治療―最新の診療マネジメント
円形脱毛症の病態に基づくJAK阻害薬による治療の展開
男性型脱毛症の病態と治療
植毛手術を継ぐもの

【TOPICS】
神経精神医学
情動と手綱核
薬理学・毒性学
ヒスタミン代謝酵素阻害薬によるナルコレプシーの新規治療効果の検討

【連載】
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(12)
Web3を活用したAIとプログラム医療機器
医師の働き方改革―取り組みの現状と課題(11)
医師の働き方改革における自己研鑽支援の現状と今後の展望―専門職としての継続教育の位置づけと国際比較からの示唆
医療における生成AIとDX(3)
精神医学領域における生成AI活用の可能性と課題

【FORUM】
ノーベル生理学・医学賞2025
制御性T細胞の発見―一筋の研究の軌跡
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(7)
社会保障と健康