次号予告
299巻2号 (2026年10月10日発行)
最新の肺高血圧症診療にキャッチアップする
企画:田村雄一(国際医療福祉大学三田病院循環器内科)
299巻3号 (2026年10月17日発行)
患者中心のチーム医療の要としての診療看護師(NP)の役割と実践活動
企画:草間朋子(日本NP教育大学院協議会会長)
・かつて5年生存率が20%に満たない疾患であった肺動脈性肺高血圧症は,治療薬が次々と登場したことから治療戦略が大きく進歩し,適切な治療につなげさえすれば予後を大きく変えることができる疾患となった.
・2025年に大きく状況が変わり,肺高血圧症(PH)に関するガイドラインの改訂や,平均肺動脈圧の定義変更をはじめ,わが国独自のリスク層別化指標や治療アルゴリズムが示され,新たにアクチビンシグナル伝達阻害薬ソタテルセプトも承認・発売された.
・本特集では,PHの診療・研究を実際に先導する専門家たちが,心エコースクリーニングと診断から,新薬を取り入れた治療アルゴリズム,遺伝学的検査や肺移植適応を含む患者の層別化,吸入療法・カテーテル治療の広がり,ICTを活用した診療体制まで,PH診療の“今”をわかりやすく解説する.
【AYUMI】
はじめに
肺高血圧症診断のための心エコーの役割―スクリーニングから運動負荷心エコーまで
Group 2 PHの肺血管機能障害におけるエネルギー代謝異常
PAH治療はここまで変わる―ソタテルセプトが拓く“リバースリモデリング”の時代
肺動脈性肺高血圧症の病態評価と治療アルゴリズム
オスラー病に伴う肺高血圧症の診療の実態
最新のガイドラインに基づいた肺移植適応患者の決定
可能性が広がるプロスタサイクリン吸入療法
完全血行再建を目指すCTEPH治療の現在地
ICTを活用した肺高血圧症の効果的診療―国内外の動静とDX・AX時代のユースケースを添えて
【TOPICS】
免疫学
アルデヒド代謝による気道繊毛保護と呼吸器レジリエンス
社会医学
安心して孤独でいられる社会のために:社会的処方の取り組み
【連載】
医療にいかす行動経済学(27)
メタファを用いた医療ナッジのデザイン―認知心理学の視点から
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(15)
骨代謝関連検査
ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(4)
血液細胞の進化―起源,誕生と多様化
【FORUM】
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(14)
mRNA医薬の進展と新規翻訳機構ICITによる機能拡張―PureCap法と環状mRNA技術を基盤として
・2008年に大学院修士課程での養成教育が始まった診療看護師(NP)は,2025年時点で1,118名を数え,病院や診療所,訪問看護ステーションなど全国さまざまな医療機関で活躍している.
・NPは看護職の強みである“看る・聴く・つなぐ”力を基盤に,高度な意思決定能力と自律性を備え,医師等との連携のもと一定範囲の診療を主体的に提供する.
・超高齢社会や医療人材の不足・偏在という課題に対し,“チーム医療のキーパーソン”“地域医療のゲートキーパー”としての役割が期待される一方,その活動実態は社会に十分浸透しているとは言い難い.本特集では,多様な職域で活躍するNPの実践とそれぞれが抱く使命感や思いを紹介し,その社会的認知向上を目指す.
【AYUMI】
はじめに―医師と連携・協働し,タイムリーな症状マネジメントを担う診療看護師(NP)
Competency-based educationを目指した診療看護師(NP)教育の展開
大規模病院における診療看護師(NP)の院内横断的ネットワーク活動―患者中心のチーム医療を支えるその実態
医師と連携・協働した診療体制のもとでの診療看護師(NP)の活動―安全性の確保と経済的効果に関する実績
地方中核病院における診療看護師(NP)の実践と役割―診療の連続性の視点から
地域を診るNP―診療所を拠点とした包括的実践
在宅領域における診療看護師の役割―地域での実践を通して
診療看護師と一緒に働く医師からのエール
世界のNPの今―診療看護師(NP)の国際的な標準化を目指して
【TOPICS】
糖尿病・内分泌代謝学
食生活と腸内細菌の相互作用
輸血学
「大改革」から10年―輸血機能評価認定制度(I&A制度)の現状と課題・展望
【連載】
医療にいかす行動経済学(28)
心理学と行動経済学―意思決定への学際的アプローチ
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(16)
性感染症の検査
ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(5)
抗体産生の場の進化―魚類の胚中心様構造からみる脊椎動物免疫のかたち
【FORUM】
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(15)
AI技術を活用したペプチド・タンパク質のデザインと創薬
日々と医療のインターフェース―オンライン診療最新動向(1)
自由な医療は,平等な医療か

