次号予告
295巻11号 (2025年12月13日発行)
がん放射線療法―最新治療技術とエビデンス
企画:吉岡靖生(がん研究会有明病院放射線治療部)
・放射線治療はがん治療の3本柱のひとつとして著しい技術進歩を遂げ,臨床応用も大きく進展している.
・治療中の解剖学的・腫瘍学的変化を反映して治療計画を更新する適応放射線治療(ART)や,進行直腸がんに対する術前化学放射線療法における“non−operative management”という新たな治療方針,粒子線治療の一般診療への組み込み,核医学放射線治療での薬剤開発,放射線治療とAIとの親和性の高さなど,さまざまな分野が注目されている.
・本特集は,今後も需要の大幅な増加が予測される放射線治療について,最新技術とそのエビデンスを各分野の第一人者が解説する.
【AYUMI】
はじめに
適応放射線治療の幕開けとMRリニアック
肺がんの高精度放射線治療
直腸がんに対するnon-operative managementの治療開発
粒子線治療の現在地と今後の展望
放射性同位元素内用療法の現状と今後の期待
オリゴ転移への放射線治療と免疫療法
切らない高精度放射線治療がAIでさらなる高みへ
放射線治療提供体制の地域格差の現状―2040年を見据えた放射線治療集約化の観点から
【連載】
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(11)
ヘルスケア型リビングラボにおけるNFT利活用
医師の働き方改革―取り組みの現状と課題(10)
追加的健康確保措置への対応
医療における生成AIとDX(2)
診療業務における生成AI活用の可能性―皮膚科医の視点から
【特報】
第62回(2025年度)ベルツ賞受賞論文1等賞
臓器間神経ネットワークによるインスリン分泌・膵β細胞増殖制御機構の解明とインスリン分泌低下性糖尿病治療への応用
第62回(2025年度)ベルツ賞受賞論文2等賞
膵β細胞転写因子の異常によるインスリン分泌低下型糖尿病の発見とその発症機構の解明
【FORUM】
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(6)
食文化の変容―伝統と革新の狭間で変わる食と健康

