次号予告
297巻3号 (2026年4月18日発行)
光遺伝学の基礎と臨床の最前線
企画:加藤英明(東京大学先端科学技術研究センター)
・動物がいかにして光を受け取り世界を見ているのかという問いに端を発したロドプシン研究は,いまや視覚研究にとどまらず分野を横断する巨大な学問領域へと発展している.
・ロドプシンを用いて神経細胞の活動を光で操作する技術である“光遺伝学(オプトジェネティクス)”の登場や,多様なロドプシンの発見・性能向上により,神経科学の発展だけでなくヒト疾患に対する遺伝子治療の可能性をも切り拓きつつある.
・本特集は,微生物型,酵素型,動物型といったさまざまなロドプシンに焦点を当て,光遺伝学研究の基盤から応用までの最前線を論じる.さらにはマウスおよびマカクザルを用いた光遺伝学研究のひとつの到達点や,視覚再生研究についても取り上げる.
【AYUMI】
はじめに
機械学習を用いたイオン輸送型ロドプシンの機能予測と分子開発
チャネル型ロドプシンの構造機能相関および構造に基づく分子改変の現状
細胞の“情報伝達”を光で操る―酵素ロドプシンに基づくセカンドメッセンジャー制御技術
動物ロドプシンをベースとした光遺伝学ツールの最前線
光によるがん治療を目指した光依存的な細胞死誘導技術の開発
光遺伝学より明らかになってきた海馬における社会性記憶の神経メカニズム
精神神経疾患の病態解明に向けた意思決定操作の光遺伝学的研究
失われた視覚を再生する光遺伝学―科学と臨床の最前線
【TOPICS】
膠原病・リウマチ学
精神神経ループスにおけるミクログリア活性化と新規治療標的の可能性
消化器内科学
代謝機能を保持した成人肝細胞由来オルガノイド培養法の開発
【連載】
医療における生成AIとDX(14)
個人主導の医療DX化に伴う薬機法上の注意点
医療にいかす行動経済学(11)
データと行動科学でヘルスシステムを改善する―健診・保健事業における行動科学と実装研究のモデル
【FORUM】
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(18)
情報的に健康な社会を

