次号予告
298巻1号 (2026年7月4日発行)
第1土曜特集
日本における臓器移植の「青写真」―脳死ドナー300件時代に向けて
企画:佐藤雅昭(東京大学大学院医学系研究科呼吸器外科学)
・日本において,脳死下の臓器提供数は近年増加傾向にあり,2025年には過去最多となる146件が報告された.しかし,国際的にみると人口100万人あたり約1.1人/年にとどまっており,他の先進国と比較して依然低水準である.
・脳死下臓器移植は多職種の高度な協働を要する医療であり,実施施設に大きな負荷をもたらす.各施設の移植受け入れ体制強化,臓器ごとの特性に応じた多様な課題,緊急度をふまえた臓器斡旋システムのあり方,新しい臓器保存技術の導入,増加する移植後患者の長期管理など,検討すべき課題は少なくない.
・本特集では,日本における脳死下臓器提供の現状,移植実施施設が直面する課題,そして臓器別の現状と展望について,各専門家たちが解説する.
【AYUMI】
はじめに
■システムとしての臓器移植
いかに臓器提供者数を増やしていくのか―臓器提供施設の現状と課題
日本臓器移植ネットワークの現状と課題
臓器摘出の現在と将来に向けた取り組み
臓器移植対策推進のための行政の役割
日本移植学会の現在と将来の使命
■ドナー300件時代を迎える移植実施施設の課題
手術室への負担と解決への道筋
麻酔科への負担と解決の道筋
移植の件数増加に伴う臨床工学技士の負担と解決への道筋
ICUへの負担と解決への道筋
臓器移植患者を受け入れる一般病棟の課題―病棟管理と看護に焦点をあてて
移植実施施設の増加か集約化か―“脳死ドナー300件時代”を見据えた現実解
移植内科医の育成と地域連携
■臓器別にみた日本の臓器移植の現状と課題
心移植300例時代は到達可能なのか?
肺移植の現状と課題
肝移植の現況
腎・膵移植の現状と課題
日本における小腸移植の現状と展望―腸管不全登録と国際動向をふまえた治療戦略の最前線

