次号予告
288巻12号 (2024年3月23日発行)
GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬―非臨床・臨床のエビデンスと実臨床における注意点
企画:矢部大介(京都大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学)
・近年,2型糖尿病の治療法はめざましい進化を遂げており,個人の病状や併発症,生活習慣や好みに応じた治療薬の選択が可能になりつつある.
・特に,インクレチンの作用に基づく治療薬は,血糖値の改善や体重減少だけでなく,心血管疾患,糖尿病関連腎臓病,代謝性機能障害に伴う脂肪肝疾患などへの追加的な利益が期待されている.
・本特集では,インクレチン研究をリードする研究グループに加え,心血管疾患,DKD,MASLD,フレイル・サルコペニア,肥満などの併発症・合併症の専門家に執筆いただく.
【AYUMI】
はじめに
インクレチン研究のあゆみと新たな展開
受容体作動薬の分類と血糖改善・体重減少効果のメカニズム
心血管疾患に対するGLP-1受容体作動薬の効果
糖尿病関連腎臓病におけるGLP-1受容体作動薬とGIP/GLP-1受容体作動薬の腎保護作用に関する非臨床・臨床からのエビデンス
NAFLD/NASH合併糖尿病に対する非臨床・臨床のエビデンス
高齢者糖尿病におけるGLP-1受容体作動薬の使用の意義と注意点
糖尿病治療におけるリアルワールドエビデンス―J-DREAMSからの知見を含め
肥満症に対するエビデンスと注意点
【TOPICS】
血液内科学
抗凝固療法とその中和のポイントを知る
細菌学・ウイルス学
麻疹ウイルスによる中枢神経感染メカニズム
【連載】
臨床医のための微生物学講座(7)
黄色ブドウ球菌
緩和医療のアップデート(2)
わが国の緩和ケアがユニバーサル・ヘルス・カバレッジに組み込まれるための今後の課題
【フォーラム】
世界の食生活(16)
極北の実り―西シベリアの先住民族・ハンティの野生ベリー採集
死を看取る―死因究明の場にて(8)
脳死(3)