次号予告
296巻10号 (2026年3月7日発行)
第1土曜特集
希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ
企画:松本直通(横浜市立大学大学院医学研究科遺伝学)
・ゲノム解析技術の進歩,医療のデジタル化やAIの活用,そして社会全体の関心の高まりによって,希少遺伝性疾患はもはや孤立した存在ではなく,医療の新しい可能性を切り開く先端的な領域となりつつある.
・希少遺伝性疾患の本質は“一人ひとりの違い”にある.患者それぞれに合わせた診療や支援が求められ,医療,研究,支援,制度が連携し,柔軟に対応できる仕組みが必要とされる.
・本特集では,疾患定義・疫学にはじまり,新生児スクリーニング,ゲノムやオミクス解析,AIによる診断支援といった技術的な進歩に加え,個別化治療や倫理的課題への取り組み,支援体制の整備,小児から成人への移行医療や包括的ケアなどに至るまで,多角的に取り上げる.
【AYUMI】
科学と社会をつなぐ
はじめに
希少遺伝性疾患とは何か―定義・概念と国際的基準の変遷
希少疾患における診断手法の変遷
新生児マススクリーニングの現在地とこれから
希少遺伝性疾患の最前線―ゲノム・オミクス解析による診断革命
シンプルなモデル生物を利用した疾患モデルと機能解析―創薬と理解の架け橋
AIとビッグデータが拓く希少疾患の新たな診断支援
希少遺伝性疾患に対するN-of-1+核酸医薬創薬
神経・代謝疾患における最新治療と治験
遺伝性難聴への遺伝子治療とゲノム編集治療
希少遺伝性疾患における遺伝カウンセリング―科学と暮らしをつなぐゲノム医療
子どもから大人への架け橋を目指して―移行期医療・成人移行支援
包括的ケアとQOL支援―多職種連携の可能性
希少・難治性疾患関係者へのエンパワメント―診断ラグ・診断ロスを例とした患者団体との協働および中間機関の役割
人口減少およびインフレ下での薬価制度改革―マクロとミクロの統合的アプローチ
希少疾患のゲノム情報の利活用とELSI(倫理的・法的・社会的課題)
国際連携と市民参画―希少疾患政策の未来へ

