やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

289巻8号 (2024年5月25日発行)

便秘を科学する

企画:中島 淳(横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室)

・内科の教科書で慢性便秘症の項目をひも解くと,“QOLは低下させるが生命予後には影響しない”と記載されているが,実は状況は大きく変わってきている.
・最近の研究では便秘症は心血管イベントのみならず,慢性腎臓病の発症リスクを高めること,さらには認知症のリスクを高めることなどが明らかにされ,大変興味深い研究成果が世にでてきている.
・便秘の病態解明や診断,治療のさらなる向上が健康寿命を延ばす鍵となるであろう.本特集では,便秘の“いま”をわが国の第一線の研究者に解説いただく.

【AYUMI】
はじめに―なぜ,いま便秘か
便秘の病態分類に迫る―最新のガイドラインを踏まえて
慢性便秘症の病態メカニズムと検査モダリティ
慢性便秘症患者の便意と直腸知覚鈍麻
腸内細菌叢の力―慢性便秘症を解き明かす
外科医の視点―慢性便秘症の診断と治療の鍵
精神科と便秘―精神科における便秘診療を解きほぐす
オピオイド誘発性便秘の診断と治療
看護の力―エコーによる直腸便貯留の観察に基づく便秘ケア
便秘薬の種類・特徴と使い方―患者満足度の高い薬の使い方

【TOPICS】
免疫学
制御性T細胞のmPGES-1/PGE2-EP4受容体経路を介した血管新生
臨床検査医学
臨床検査としての生理機能検査―特に標準12誘導心電図について

【連載】
臨床医のための微生物学講座(13)
エンテロウイルス(コクサッキーウイルス,エコーウイルス,エンテロウイルス),コロナウイルス
緩和医療のアップデート(8)
終末期の治療抵抗性の苦痛に対する鎮静―海外における適用の拡大と国内臨床でいま注意するべきこと

【フォーラム】
死を看取る―死因究明の場にて(14)
死亡診断(6)