やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

297巻7号 (2026年5月16日発行)

高血圧診療の現状と展望

企画:苅尾七臣(自治医科大学循環器内科)

・高血圧は日本において最重要な生活習慣病のひとつであり,脳卒中,冠動脈疾患,心不全,慢性腎臓病など,多彩な心腎血管イベントの危険因子であるが,診断技術や治療の選択肢が拡大した現在も,現場で達成されている血圧管理の実態は十分とは言い難い.
・日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン』(JSH2025)による診断・治療・フォローアップの標準化と質の底上げ,キオスク血圧測定の普及を含む“血圧朝活130 キャンペーン”の推進,ウェアラブルデバイスやAIを活用したデジタルハイパーテンションの導入などを通し,実地医療と社会実装の場で血圧管理をいかに最適化できるかが重要である.
・本特集では,JSH2025や血圧朝活キャンペーンを軸に,実装高血圧克服に必要な最新トピックスを俯瞰する.

【AYUMI】
はじめに
「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」―改訂のポイント
実装高血圧学―「血圧朝活」キャンペーンと「高血圧ゼロのまち」モデルタウン事業
デジタルハイパーテンションで個別最適化治療へ向かう
心不全ステージB(前心不全)における高血圧治療の目的と意義
肥満と心血管・腎・代謝(CKM)症候群
治療抵抗性高血圧
新しい降圧薬―ARNI,非ステロイドMRA,SGLT2阻害薬,アルドステロン合成酵素阻害薬,zilebesiran,エンドセリン受容体拮抗薬,インクレチン作動薬など
腎デナベーション

【TOPICS】
糖尿病・内分泌代謝学
母体プロゲステロンによる脂肪組織を介した胎児栄養環境の調節機構
輸血学
新しい輸血ガイドラインの作成

【連載】
医療にいかす行動経済学(14)
循環器病管理における行動経済学的介入
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(2)
今どきの心エコー図検査

【FORUM】
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ
はじめに
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(1)
血管内皮を標的とした治療戦略の進展―分子機構の理解から臨床応用へ
書評
『医療から行動経済学を再考する アタマとこころと仕掛け』