次号予告
296巻9号 (2026年2月28日発行)
社会的ストレスに関わる神経系の制御
企画:尾仲達史(自治医科大学医学部生理学講座神経脳生理学部門)
・ヒトは社会的な動物である.社会的ストレスで感じる負の感情は短期的には社会を構成させる行動を促すこともあり,長期的には身体的負荷の結果,死亡率が上がるが,生物学的機構の詳細は不明である.
・一方で,近年,遺伝子工学的ツールを用いたニューロン活動の計測と操作法,および機械学習を用いた行動の定量化とを組み合わせた神経機構の探索が進んでいる.
・本特集では,独自の動物実験系を組み立てるなど最前線で研究を行うエキスパートたちが,社会的ストレスの神経機構の現状を紹介する.
【AYUMI】
はじめに
社会的ストレスに対する自律生理反応と行動反応の神経基盤
ストレスレジリエンスの脳内メカニズム
社会的ストレス下における攻撃行動の生物学的基盤
恐怖反応を緩和する安寧フェロモン
社会的孤独の惹起と社会的孤独が心血管疾患を惹起するメカニズム―オキシトシン神経系の変容
慢性ストレスによる血球動態の変化と疾患増悪機構
社会的ストレスによる依存性薬物に対する欲求増強の神経機構
【TOPICS】
細胞生物学
ミトコンドリアにおけるタンパク質合成異常による貧血発症のメカニズム
その他
医療現場でのカスタマーハラスメント対応:厚生労働省告示および改正労働施策総合推進法
【連載】
医師の働き方改革―取り組みの現状と課題(17)
地域医療構想と医師の働き方改革:2040年に向けて
医療における生成AIとDX(9)
生成AIを活用した医療現場の文書作成業務効率化:実証事例に基づく働き方改革への貢献と今後の展望
医療にいかす行動経済学(6)
行動経済学が拓く実装科学の新展開―エビデンスを現場に根づかせるために
【FORUM】
人間社会の未来―専門家が予見する人類の行方(13)
健康的な食・栄養とは:現状と展望

