次号予告
298巻13号 (2026年9月26日発行)
免疫疾患とウイルス感染 virome時代の再評価
企画:岡田随象(東京大学大学院医学系研究科,理化学研究所生命医科学研究センター)
・免疫関連疾患の発症機序におけるウイルス感染症の役割は,基礎・臨床免疫学の長年の謎であるが,膨大な種類のウイルス感染を集団レベルで定量化することは技術的に困難で,どの感染がどの疾患を引き起こすのかは未解明のままであった.
・しかし昨今のゲノム・オミクス解析技術の発展により,ヒト集団における多彩なウイルスの感染状態の網羅的定量化が可能となり,数十万人規模にのぼるバイオバンク由来のスクリーニングが可能となった.
・さらにワクチンで潜伏感染後の再活性化を抑制する新戦略も見出され,個別化発症抑制へのパラダイムシフトが期待される.本特集では,ヒトヘルペスウイルスを中心に,ヒト疾患に関わる重要なウイルスに対して最先端の専門的知見を紹介する.
【AYUMI】
はじめに
内在性ヒトヘルペスウイルスと疾患
EBウイルス潜伏感染・再活性化と自己免疫疾患
慢性活動性EBウイルス病の病態とその最新知見
EBウイルス感染と悪性腫瘍
サイトメガロウイルス感染と自己免疫疾患
亜集団解析が拓くHSV-1増殖機構―ADとの関連を背景に
水痘帯状疱疹ウイルス感染とリウマチ性疾患
HTLV-1感染と神経免疫疾患
【TOPICS】
免疫学
免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める腸内細菌株
腎臓内科学
ポドサイトの嫌気性解糖異常から読み解く新たな病態
【連載】
医療にいかす行動経済学(26)
現代哲学・倫理学における合理性と非合理性
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(14)
知って得する脂質代謝関連検査
ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(3)
適応免疫はどのように生まれたのか―ヤツメウナギに見る抗原受容体のもうひとつの設計
【FORUM】
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(13)
機能的オルガノイドを活用したがん発生機構の解明と治療開発

