次号予告
295巻10号 (2025年12月6日発行)
第1土曜特集
免疫関連有害事象(irAE)対策について非腫瘍医が知っておきたいミニマム・エッセンス
企画:峯村信嘉(三井記念病院総合内科・科長)
・がん治療について議論するとき,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の存在は欠かせない.同時に,ICIの副作用である免疫関連有害事象(irAE)が生じた患者への適切な対応が求められるが,ICIを実際に用いているがん治療科の腫瘍医のみならず,非腫瘍医に相談がなされる場面も増えている.
・その際irAEガイドラインに通じていることなどはもちろん,疑われるirAE病態特有の注意事項についての知識を前もって有していることが望ましいが,最も頼りになるのはirAEに通じた各臓器専門科エキスパートのアドバイスではないだろうか.
・本特集は,irAEが疑われた際の“心強い相談相手”となるような一冊である.
【AYUMI】
はじめに
■総論
がん専門医でなくとも知っておきたいirAEの機序と基本の考え方―2025年の時点では“誰に効果があるのか”“誰に副作用が出るのか”がまだわかっていない
irAEは従来のがん救急とどう異なるか?
irAEを疑ったときの最初の一手―主治医ではない医師が時間外外来,救急外来などで対応を迫られたとき
■各論
irAE皮膚障害
irAE下痢・腸炎―こじらせると大変です
内分泌irAEを見逃さないために
irAE肺臓炎実践マネジメント
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による神経関連有害事象
ICI関連心筋炎
非肝臓専門医が知っておくべきICI関連肝障害の診断と初期治療のポイント
ICIによる胆管炎
ICI関連膵障害(ICI-PI)
リウマチ性irAE―ICI使用中の患者が筋骨格系の疼痛を訴えたときのアプローチ
irAE腎障害
血液学的irAEの診断と治療,およびirAE管理における血液内科医の役割
ICIによる眼のirAE―ぶどう膜炎を中心に

