やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

次号予告

297巻5号 (2026年5月2日発行)

第1土曜特集

肺癌診療のアップデート

企画:山本信之〔和歌山県立医科大学内科学第三講座(呼吸器内科・腫瘍内科)〕

・肺癌の診療は,新規薬剤の登場,手術手技や放射線治療装置・技術の向上により近年飛躍的な進歩を遂げているが,依然として罹患率・死亡率ともに高い疾患である.
・診断技術や治療戦略のめざましい発展に伴い,臨床現場では個々の患者に応じた最適な治療選択が求められ,治療方法はより複雑化になってきている.さらには,患者のQOLを重視した包括的なケアや,多職種連携によるチーム医療の重要性も高まっている.
・本特集では,基礎~臨床応用,最低線量CTによる検診,SDM,MDTまで,肺癌診療の第一線で活躍する専門家たちが幅広い知見を集約し,日常診療で直面する課題や今後の展望について触れながら,最新のエビデンスに基づく診断・治療の進歩を体系的に解説する.

【AYUMI】
はじめに
肺癌診療ガイドライン2025年版の主な変更点
最適な治療を届けるための遺伝子パネル検査の使い方
肺癌の最新手術方法―標準手術と縮小手術,手術適応,ロボット支援手術
肺癌放射線治療の現状と将来展望
切除可能非小細胞肺癌に対する周術期治療―ALK融合遺伝子,EGFR遺伝子変異,その他のドライバー変異
免疫チェックポイント阻害薬を含めた切除可能非小細胞肺癌に対する周術期治療の最前線
切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌に対する化学放射線療法
ドライバー遺伝子変異・転座陽性―EGFR, ALK
ドライバー遺伝子変異・転座陽性例の薬物療法―ROS1融合遺伝子,BRAF遺伝子V600E変異,MET遺伝子変異,RET融合遺伝子,NTRK融合遺伝子,KRAS遺伝子G12C変異,HER2遺伝子変異
Ⅳ期非小細胞肺癌の薬物療法―ドライバー遺伝子変異・転座陰性に対する一次治療の最適化
限局型小細胞肺癌の治療パラダイムシフト―化学放射線療法と免疫療法へ
小細胞肺癌の今とこれから―免疫療法時代の課題と次世代戦略
進展型小細胞肺癌の2nd line以降の最新治療と今後の展望
肺癌におけるオリゴ転移およびオリゴ増悪―その定義と治療開発
対策型検診としての低線量CT肺がん検診
肺癌の治療選択―患者-医療者の連携SDMと多職種連携
早期および診断時からの緩和医療
免疫チェックポイント阻害薬治療の副作用管理とガイドライン
高齢者肺癌の治療におけるevidenceとbeyond evidence
間質性肺炎合併肺癌の病態と薬物療法