医学のあゆみ
298巻5号
医療に貢献する糖鎖研究最前線
8月第1土曜特集
- 総頁数:120頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2026年8月
- 注文コード:929805
- 雑誌コード:20471-8/1
内容紹介
・生命を編み上げる共通分子として核酸・タンパク質・糖鎖がある.なかでも,全細胞を覆い,ウイルス感染から細胞間相互作用まで仲介する糖鎖は,がん・免疫・神経疾患など多くの病態に深く関与している.
・糖鎖は,その構造的複雑性ゆえに長らく研究の難所であったが,近年の技術革新により診断マーカーや医薬品への臨床応用が急速に現実化しつつある.
・本特集では疾患を軸とし,糖鎖の臨床医学への貢献を,基礎的知識・基盤技術も含めて第一線の研究者が体系的に解説する.
目次
抗体医療
抗体糖鎖制御による機能改変技術の進展と展望─構造均一化から次世代抗体医薬設計へ(眞鍋史乃)
免疫関連疾患に対する治療効果を示す抗糖鎖モノクローナル抗体(川島博人)
抗体医薬はなぜ皮下注射で使えるようになったのか─ヒアルロニダーゼの役割(飛澤悠葵)
免疫
乳がん転移を導くがん細胞―免疫細胞間シグナル(川西邦夫)
1細胞グライコーム解析が切り拓く腫瘍微小環境の理解(舘野浩章)
自然免疫で働くレクチン受容体による自己と非自己のリガンド認識機構(長江雅倫・山﨑 晶)
神経疾患
細胞外小胞スフィンゴ糖脂質がつなぐアルツハイマー病の病態理解と液性診断(湯山耕平)
難同定糖鎖ポリシアル酸と精神疾患との関わり(佐藤ちひろ)
神経機能・神経疾患に関わる糖鎖合成酵素の働きと制御メカニズム(木塚康彦)
糖鎖を標的にした神経膠腫(グリオーマ)の体液診断マーカー(北爪しのぶ・藤井正純)
腎・泌尿器疾患
糖尿病関連腎臓病の新規バイオマーカーとしての尿中糖鎖の意義(三瀬広記・他)
腎疾患のバイオマーカー探索を指向した迅速グライコプロテオミクス(中嶋和紀)
前立腺癌における糖鎖関連バイオマーカーの有用性(大山 力)
消化器疾患
肝線維化マーカーの高度化と発がんリスク予測への取り組み─M2BPGiからM2BP糖鎖シグネチャへ(久野 敦・溝上雅史)
肝線維化と糖鎖(坂本直哉・古川潤一)
消化器疾患の糖鎖バイオマーカー(三善英知)
炎症性腸疾患(IBD)とムチン糖鎖異常(奥村 龍)
先天性疾患
先天性GPI欠損症(IGD)─症例から明らかになったGPI研究最前線(村上良子・藤田盛久)
ヒトミルクオリゴ糖(HMOs)の機能と治療用HMO補充製剤への開発展望(浦島 匡・和田友香)
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.



