医学のあゆみ
295巻7号
電子顕微鏡が照らす医学研究の最前線
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年11月
- 注文コード:929507
- 雑誌コード:20473-11/15
内容紹介
・電子顕微鏡の開発は,超薄切片作製法や染色法などのさまざまな関連技術の進歩を伴い,生命科学研究に大きな革命をもたらした.
・近年の技術革新においてはボリューム電子顕微鏡細胞が注目を集めており,細胞や組織だけでなく,個体全体を対象に広範囲の微細構造を三次元的にとらえる技術が発展してきている.
・従来の観察では断片的にしか捉えられなかった構造同士の相互作用や立体的な関係性などを可視化できるようになってきたいま,本特集ではさまざまな分野における最先端の医学研究を取り上げ,電子顕微鏡技術が医学研究の進展に果たした貢献について紹介する.
目次
はじめに(大野伸彦)
ボリューム電子顕微鏡を活用したポドサイトの3D超微形態解析(市村浩一郎・宮木貴之)
脳動脈瘤の病態形成機構の解明における電子顕微鏡の貢献(青木友浩)
三次元電子顕微鏡による内在性神経幹細胞由来新生ニューロンの移動・成熟機構の解明(松本真実・澤本和延)
ボリューム電子顕微鏡が切り拓く腎病理の三次元パラダイム(木孝士・他)
マクロからミクロレベルに至る脳構造変化の階層的解析を用いたジスキネジアの病態メカニズム解明(阿部欣史・田中謙二)
家族性中枢性尿崩症の病態解明における電子顕微鏡技術の応用(宮田 崇)
三次元電子顕微鏡解析による甲状腺乳頭癌の核形態特性の解明(井上朋大・近藤哲夫)
三次元相関光電子顕微鏡法により明らかとなった気道防御反射を担う希少感覚上皮細胞(樽野陽幸)
TOPICS
癌・腫瘍学 RNAスプライシング異常に由来する腫瘍特異的抗原の探索(根城尭英・岡田秀穂)
細菌学・ウイルス学 新型コロナウイルスの増殖能と発熱応答(村本裕紀子・野田岳志)
連載
イチから学び直す医療統計(19)
メタアナリシス(長島健悟・他)
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(9)
創傷管理におけるAIを利用した創傷自動評価システムの開発(大浦紀彦・他)
医師の働き方改革─取り組みの現状と課題(8)
臨床研修医の勤務体制の見直しの是非(森 英毅・金井隆典)
FORUM
人間社会の未来─専門家が予見する人類の行方(4) よりウォーカブルな都市へ(樋野公宏)
次号の特集予告
電子版
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