医学のあゆみ
290巻4号
量子生命科学の医学領域への展開
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年7月
- 注文コード:929004
- 雑誌コード:20474-7/27
内容紹介
・量子生命科学は,量子科学技術と生命科学を融合して創成された.生体ナノ量子センサや超高感度MRI/NMRの研究開発,量子論的生命現象の解明・模倣など,医学分野への応用が政府により推進されている.
・がん研究10か年戦略(第5次)にも「量子センサ等の量子技術を活用した新規診断技術の開発に資する研究」の推進が明記されるなど,医学分野における量子科学技術への期待は高い.
・本特集は,量子生命科学の医学領域への展開を最先端で進めている研究者が,各分野における最新の研究成果について執筆した.本特集を契機に,量子生命科学が医学領域にますます拡大・発展することを期待したい.
目次
はじめに(馬場嘉信)
量子計測技術としての超偏極MRI/MRSの開発と脳エネルギー代謝評価による精神神経疾患の病態研究への応用(草木洋一・高堂裕平)
量子コンピューティング技術の医学応用の可能性(八幡憲明・間島 慶)
脳内炎症に対する量子診断プラットフォームの構築(北條慎太郎・他)
ナノ量子センサーイメージング計測技術の再生医療応用(湯川 博)
分子動力学シミュレーションによるメチル化酵素の機能異常メカニズム解析(河野秀俊・クマール アマラジート)
量子センサーと分光学を用いた相分離液滴の構造ダイナミクス研究(加藤昌人)
量子構造生物学の医学応用への期待(平野 優・玉田太郎)
TOPICS
医療行政 世界最大の保健医療制度・政策の国際会議 2024年11月18〜22日に長崎で開催 第8回 Global Symposium on Health Systems Research(相賀裕嗣・吉野 純)
麻酔科学 麻酔薬は小児の脳に影響を与えるか(金澤伴幸)
連載
臨床医のための微生物学講座(19)
緑膿菌(佐々木雅一)
緩和医療のアップデート(14)
AYA世代がん患者の療養支援の課題(石木寛人)
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(6)
MAIT細胞による共生細菌由来代謝産物の認識とその生理的意義(柴田健輔)
FORUM
死を看取る─死因究明の場にて(20) 死因究明の実践(3)(大澤資樹)
日本型セルフケアへのあゆみ(24) 進行がんのセカンドオピニオン(児玉龍彦)
次号の特集予告
電子版
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