やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
293巻4号
少子化時代の妊孕性温存療法

定価 1,650円(本体 1,500円+税10%)
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2025年4月
  • 注文コード:929304
  • 雑誌コード:20474-4/26

お知らせ

内容紹介

・体外受精などの生殖医療で生まれる子の割合は9人に1人に達している.しかし,高年齢者の成績は1%程度と,必ずしも効率的とはいえない生殖医療が実施されている.
・そのような現状にあって妊孕性温存療法は,若年がん患者を対象にした実施において大きな成果をあげている.また,社会的卵子凍結に対する企業や自治体からの助成も開始されている.
・少子化は時代の流れではあるが,子を持ちたいという人の心は永遠である.本特集では,妊孕性温存療法を少子化時代における大事な処方箋と位置づけ,生殖医療の現場から最新の知見と実践を紹介する.

目次

特集 少子化時代の妊孕性温存療法
 はじめに(堤 治)
 『小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存に関する診療ガイドライン 2024年12月改訂 第2版』の解説(鈴木 直)
 男性がん患者における妊孕性温存療法(小林秀行・永尾光一)
 医学的卵子凍結・胚凍結(井 泰)
 卵巣組織凍結(京野廣一・他)
 薬物療法による卵巣機能温存─GnRHアゴニストとその他の薬剤の知見(北島道夫)
 社会的(リプロダクティブ)卵子凍結(久須美真紀・他)
 良性疾患に対する妊孕性温存(原田美由紀)
 不妊診療におけるPRP治療─PRP子宮腔内投与/卵巣投与(見澤 聡・他)

TOPICS
 癌・腫瘍学 胃がん腹膜播種を促進する中皮細胞(米村敦子・石本崇胤)
 神経精神医学 摂食障害におけるケトン体の役割(大山覚照)

連載
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(31)(最終回)
 皮膚バリア機能とアシルセラミド代謝─表皮バリア脂質の代謝異常を免疫システムは認識するか?(平林哲也)

細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望─臨床への展開(17)
 尿素サイクル異常症に対する胚性幹細胞製品の臨床試験(梅澤明弘)

ケースから学ぶ臨床倫理推論(8)
 リスクの高い治療の要求(勝碕静香)

FORUM
 司法精神医学への招待─精神医学と法律の接点(3) 精神鑑定の基礎知識(大澤達哉)

 次号の特集予告