やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
294巻8号
リン代謝研究の最新動向と臨床的意義

定価 1,650円(本体 1,500円+税10%)
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2025年8月
  • 注文コード:929408
  • 雑誌コード:20474-8/23

お知らせ

内容紹介

・リンは生命の営みに欠かせない元素である.生物の多様化が起こった“カンブリア爆発”においても,火山活動による海水中のリン濃度上昇が一因とされており,その重要性がうかがえる.
・リン代謝に関する研究は2000年代に大きく進展したが,近年,ふたたび転機を迎えつつある.骨細胞や尿細管細胞によるリン感知機構,テナパノルの登場により注目を集める腸管細胞間リン輸送,ブロスマブ登場により新時代を迎えたくる病・骨軟化症の治療など,新たな知見が相次いでいる.
・本特集ではリン代謝研究の最新知見を紹介し,日々の診療や今後の研究への関心を深める機会としたい.

目次

特集 リン代謝研究の最新動向と臨床的意義
 はじめに(駒場大峰)
 尿細管リン酸イオン再吸収機構の最新知見(小池 萌・他)
 腸管リン酸吸収機構の最新知見(松井 功)
 生体のリン感知機構(士祐一)
 高リン血症が骨代謝に及ぼす影響─二次性副甲状腺機能亢進症を伴う慢性腎臓病における骨病態(長谷川智香・他)
 高リン血症と血管石灰化・生命予後(後藤俊介)
 改定版ガイドラインと透析患者の高リン血症治療(山田俊輔・他)
 腎移植後低リン血症の病態と自然経過(岡田 学)
 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の病態と最新治療(今西康雄)

TOPICS
 生理学 褐色脂肪組織におけるMAFBの役割:マクロファージを介した交感神経と熱産生の調節(濱田理人・他)
 腎臓内科学 IgA腎症の新病態:メサンギウム細胞を標的としたIgA型自己抗体の発見(二瓶義人)

連載
ケースから学ぶ臨床倫理推論(19)
 子どもの自己決定をいかに尊重するか(笹月桃子)

イチから学び直す医療統計(11)
 相関と回帰(長島健悟・他)

医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用
 はじめに(山田憲嗣)

医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(1)
 医療DXを支えるWeb3技術の基礎(宮西七海・山田憲嗣)

FORUM
 司法精神医学への招待─精神医学と法律の接点(14) ドメスティック・バイオレンスと精神医療(森田展彰)

 次号の特集予告