医学のあゆみ
298巻2号
生活習慣病とポリジェニックスコア ─ゲノムが拓く個別化医療の未来
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2026年7月
- 注文コード:929802
- 雑誌コード:20472-7/11
内容紹介
・多因子疾患の遺伝的リスクをスコア化する“ポリジェニックスコア(PGS)”は,糖尿病,循環器疾患などの生活習慣病領域やがん領域における発症予測精度の向上のみならず,個々人に最適化された予防介入を実現する鍵として大きな期待を集めている.
・しかし,依然としてPSGは難解な統計学的概念として敬遠され,一度決まったら変えられない宿命であるかのように誤解されがちな現状がある.
・本特集は,PGSの基礎概念から最新の臨床エビデンス,社会実装の課題までを体系的に解説する.統計学的な複雑さを紐解くとともに,欧米データ偏重からの脱却を目指す日本人特異的エビデンスの重要性,そして実際の予防・早期発見・治療選択にどのようにつなげるかという実践的な視点を提示する.
目次
はじめに(伊藤 薫)
予測から医療的意思決定のツールへ─ポリジェニックスコアの社会実装へのロードマップ(鎌谷洋一郎・他)
ポリジェニックスコアの集団間予測性能格差─日本独自のゲノムデータの重要性(菊池武造・他)
大規模ゲノムコホートと人工知能が拓く生活習慣病の個別化予防─多祖先解析時代におけるポリジェニックスコアの最前線(田宮 元)
2型糖尿病のゲノム研究とその臨床応用(鈴木 顕)
循環器疾患とポリジェニックスコア─遺伝的リスクに応じた管理(伊藤 薫)
がん領域におけるポリジェニックスコア─リスク推定とリスク層別化検診の可能性(竹原侑里・桃沢幸秀)
ヘルスケア産業と遺伝情報─ゲノム研究成果の社会実装の現在と将来展望(成松宏人)
TOPICS
疫学 日本の乳がんサバイバーにおけるがん以外の疾患発症のリスク─医療レセプトデータを用いた同年齢の一般女性との比較(河村千登星・岩上将夫)
免疫学 制御性T細胞のIL-7受容体は2型糖尿病抑制に必要である(谷一靖江・生田宏一)
連載
医療にいかす行動経済学(19)
受診率を変えたメッセージの力─自治体の保健事業における行動経済学(福吉 潤)
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(7)
安全な検体採取のポイント(大西宏明)
FORUM
分子生物学の臨床応用 “分子“から“疾患・患者”へ(6) 標的タンパク質分解と核酸PROTAC:難標的に挑む新たな創薬潮流(出水庸介)
次号の特集予告
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