内容紹介
1990年代初頭から20年の年月を経てイオンチャネルの遺伝子レベルの異常は,多くの疾病発症に関与していることがわかってきた.本特集では研究の現状を紹介するとともに,個々のチャネル病解説を第一線の研究者が行っている.
目次
1.イオンチャネル病研究のための異種細胞導入実験法―HEK293細胞を上手に用いる
2.iPS細胞を用いた循環器疾患モデル構築とその応用
3.コンピュータシミュレーションと遺伝性不整脈
4.イオンチャネル病における遺伝子解析―複雑な病態の遺伝的背景を探る
各論
5.嚢胞性線維症
6.骨格筋チャネル病の最新知見―ミオトニー症候群と周期性四肢麻痺を中心に
7.てんかんとイオンチャネル
8.アクアポリン水チャネルと病気
9.Polycystinと多発性嚢胞腎
10.アルドステロン産生腺腫および遺伝性アルドステロン症におけるカリウムチャネル変異の新知見
11.QT延長症候群:遺伝子タイプ別の病態・予後・治療方法―多施設登録研究からみた日本人のエビデンス
12.QT短縮症候群
13.Brugada症候群
14.早期再分極症候群の臨床的特徴と原因遺伝子
15.イオンチャネル病としての特発性心室細動
16.進行性心臓伝導障害
17.カテコラミン誘発多形性心室頻拍(CPVT)とその亜型
18.アンダーセン症候群
19.Timothy症候群
20.ATP感受性K+チャネルと疾患
21.温度感受性TRPチャネルと疾患
執筆者の関連書籍を探す場合は下に表示された名前をクリックしてください
堀江稔 編