医学のあゆみ
289巻12号
治る,予防できる脳神経疾患 ─現状と将来
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年6月
- 注文コード:928912
- 雑誌コード:20474-6/22
内容紹介
・神経学的診察を駆使して患者に最良の診療を実践すること,先端的な課題を担い多彩な広がりがあることが脳神経科学の魅力であるが,ひと昔前までほとんどの神経疾患の原因は不明であった.
・多くの神経疾患で原因遺伝子が発見され,分子病態の解明が進み,分子機構に基づいた治療戦略,治験が行われている.上市に至った分子標的薬も多く,脳神経科学は転換期を迎えていると感じられる.
・本特集では,脳卒中,認知症,パーキンソン病,片頭痛,多発性硬化症,運動ニューロン疾患,筋ジストロフィーなど代表的疾患について,治療だけでなく予防も見据えた脳神経科学の現状と将来について解説する.
目次
はじめに(戸田達史)
脳梗塞患者における急性期治療と再発予防の適応拡大(下山 隆・木村和美)
疾患修飾薬による新しい認知症治療法と予防介入(池内 健)
パーキンソン病の治療の現在と未来(王子 悠・服部信孝)
片頭痛の診断と治療─最近の動向(竹島多賀夫)
多発性硬化症と視神経脊髄炎関連疾患の治療─現状と将来(茂木晴彦・他)
運動ニューロン疾患発症予防に向けた創薬開発(佐橋健太郎・勝野雅央)
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対するエクソン・スキップ治療薬開発(大越一輝・青木吉嗣)
TOPICS
神経内科学 血管性認知障害の新たな病態メカニズムとその内因性保護機構(白川久志)
免疫学 肉芽腫深部における好中球主導型マクロファージM2化機構(水谷龍明・杉田昌彦)
連載
臨床医のための微生物学講座(16)
水痘・帯状疱疹ウイルス(浅田秀夫)
緩和医療のアップデート(11)
非がん性疼痛の評価と治療─がん性疼痛との違いは?(小暮孝道・他)
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(3)
マクロファージによる細胞膜リン脂質の感知機構(瀬川勝盛)
FORUM
死を看取る─死因究明の場にて(17) 看取りの場での工夫(2)(大澤資樹)
次号の特集予告
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