医学のあゆみ
290巻3号
気候変動と医療
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年7月
- 注文コード:929003
- 雑誌コード:20473-7/20
内容紹介
・IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)において,気候変動による大きな健康影響がすでに生じており,今後,気温の上昇に伴ってその影響は大幅に増加するという予想が報告された.
・健康影響の回避,軽減に向けて,医療システムの気候変動耐性強化,水・大気・食料システムなど環境的決定要因の健全保持,健康コベネフィット,医療分野のカーボンニュートラル化などの重要性が示されている.
・本特集では,気候変動による健康影響とその対策についてわが国の状況を概観する.人新世の時代における医療従事者の使命と役割を新たな次元で捉え直す機会となることを期待したい.
目次
はじめに(橋爪真弘)
熱中症の現状および将来とその適応策(岡 和孝)
わが国における気候変動と感染症媒介蚊(葛西真治)
気候変動と救急医療(三宅康史)
気候変動により変化する大気汚染の健康影響(上田佳代)
医療従事者ができる気候変動対策─緩和策と適応策(梶 有貴)
医療サービスのカーボンフットプリントと脱炭素(南齋規介)
TOPICS
疫学 アフリカにおける妊婦の口腔衛生と出産リスク(有馬弘晃)
医用工学・医療情報学 生きた心筋活性を散乱光で測る(渡邉朋信)
連載
臨床医のための微生物学講座(18)
ウイルス性出血熱(加藤康幸)
緩和医療のアップデート(13)
進行がんにおける食事摂取と食に影響する症状と食に関する苦悩のアセスメントとマネジメント(天野晃滋)
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(5)
無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答(三浦正幸)
FORUM
死を看取る─死因究明の場にて(19) 死因究明の実践(2)(大澤資樹)
数理で理解する発がん(13) 分子進化の中立説(中林 潤)
次号の特集予告
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