医学のあゆみ
290巻12号
SGLT2阻害薬を再考する ―機序・効果・安全性の最新情報
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年9月
- 注文コード:929012
- 雑誌コード:20473-9/21
内容紹介
・インスリン非依存性の血糖降下薬として登場したSGLT2阻害薬は,近年,心不全や慢性腎臓病への有効性も示され,適応が拡大している.現在では糖尿病以外の治療にも広く使用され,不可欠な治療薬となった.
・SGLT2阻害薬から得られる利益は大きいが,残余リスクについて検討を要し,また,未知の薬効や副反応などに関する課題も多い.そのため,処方にあたっては薬理・薬効の正しい理解が必須である.
・本特集では,SGLT2阻害薬の交感神経制御への影響,尿路感染や膀胱機能障害,腎保護効果,心筋保護効果,肝臓保護,サルコペニアへの影響について解説する.適切な処方を考える一助となることを期待したい.
目次
はじめに(金ア啓造)
SGLT2阻害薬と交感神経活性(林 義大・金ア啓造)
SGLT2阻害薬と尿路への影響(和田耕一郎)
SGLT2阻害薬と腎臓保護(久米真司)
SGLT2阻害薬と心筋保護(室原豊明)
SGLT2阻害薬と肝臓保護(竹下有美枝・篁 俊成)
SGLT2阻害薬とサルコペニア(M口真英・福井道明)
TOPICS
社会医学 へき地における納豆アレルギーの伝承に向き合う(黒鳥偉作)
腎臓内科学 紅麹サプリメントの健康被害―日本腎臓学会の調査から(猪阪善隆)
連載
臨床医のための微生物学講座(23)
麻疹ウイルス―麻疹排除状態の維持と今後の課題(多屋馨子)
緩和医療のアップデート(18)
便秘のエビデンスアップデート―医師・看護双方から発刊されたガイドラインを紐解く(結束貴臣)
自己指向性免疫学の新展開―生体防御における自己認識の功罪(10)
CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪(横須賀忠・町山裕亮)
FORUM
死を看取る―死因究明の場にて(24) 死因究明の実践(7)(大澤資樹)
次号の特集予告
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