やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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「臨床栄養」別冊
あなたは知っていますか?いまさら聞けない臨床栄養の常識

定価 3,960円(本体 3,600円+税10%)
  • 総頁数:272頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2018年6月
  • 注文コード:746410
  • 雑誌コード:09320-06

「本物の臨床栄養学とは何か」を理解し,患者さんに適切な栄養管理を実施するために!
臨床栄養の好評連載が待望の書籍化!

内容紹介

●臨床や研究だけでなく,栄養剤やデバイスの開発にも長年携わってきた臨床栄養の専門家である著者が,自らの経験を交えて執筆してきた「臨床栄養」誌の好評連載が読者のニーズに応え,待望の書籍化!
●「TPN」の正しい意味を知っていますか? いまだに「IVH」という用語を使っていませんか? セミナーや講演会で9年間,約8,000人に対して行ってきた“抜き打ちテスト”の結果をデータ化.それをベースに「臨床栄養の常識」をていねいに解説!
●食べられない,食べても身につかない患者さんに本当に適切な栄養管理ができていますか? 静脈栄養と経腸栄養を駆使した「正しい栄養管理」につながる臨床栄養学が身につきます!

目次

第1回 臨床栄養の常識がない方が非常に多い!
第2回 TPNくらい,英語で書けるようになってください
第3回 ENも英語で書けるようになってください
第4回 AMCはむずかしすぎるかもしれませんが
第5回 BMIは当然知っていますよね
第6回 PEMを英語できちんと書くのはむずかしいかも
第7回 PEGは「胃ろう」という理解で十分でしょうか?
第8回 SGAの方法はわかりやすいけど,英語では覚えにくいし,日本語も長い
第9回 ODAは井上善文が造語した,日本発の栄養評価指標の分類のための用語です
第10回 日本でのNST活動は大阪大学からはじまった
第11回 PICCとCVCは同じ? 違う?
第12回 PPNは直訳して「末梢静脈栄養法」と呼べばいいのです
第13回 RTPという用語はちょっとむずかしいかも
第14回 HPN-在宅IVHという用語を使っているのでは,本当の在宅静脈栄養を理解しているとはいえない!
第15回 RTH製剤はよく使われているが,RTHという用語を知っている人はきわめて少ない!
第16回 カロリー計算はできるけどNPC/N比の計算はできない日本の医療従事者
第17回 1 種類しかない,日本の微量元素製剤の組成を知らないのですか?
第18回 水溶性ビタミン9 種類よりは,脂溶性ビタミン4 種類のほうが覚えやすいはずです
第19回 BCAAはバリン,ロイシンとなに? 簡単です,イソロイシンです
第20回 ほとんどのカテーテルの材質はシリコーンとポリウレタンです
第21回 半消化態,消化態,成分栄養剤の基本的特徴は当然知っていますよね
第22回 20% 脂肪乳剤はできるだけゆっくりと投与するほうが有利なのです
第23回 TPNを急に中止・中断した場合は低血糖に注意しなければならない,これは常識です
第24回 1 kcal/mL濃度の経腸栄養剤100 mLの水分含有量は100 mLではないのです
第25回 TPN施行時,脂肪乳剤を投与するとNPC/N比が高くなるのです
第26回 PEG:瘻孔周囲炎を予防するコツは胃壁と腹壁の血流を損なわないこと
第27回 CVポートのセプタムを穿刺する針は,ヒューバー針でなければならない
第28回 鎖骨下穿刺よりも内頸静脈穿刺で挿入したほうが,カテーテル敗血症発生頻度が高い
第29回 輸液ラインの接続部の消毒は消毒用エタノールで行ってください
第30回 セレンという微量元素の欠乏症があることも知っておかなくては!
第31回 静脈栄養用輸液バッグがダブルバッグになっているのはメイラード反応予防のため
第32回 TPN用輸液ラインにはインラインフィルターを組み込み,脂肪乳剤はその患者側に接続します
第33回 血清タンパク値は,その値の意味を考えて栄養評価指標として用いるべきです
第34回 経腸栄養バッグに移し替えて投与する方法(TTB:transfer-to-bag)では,8 時間以内に投与を完了するべきです
第35回 TPN施行時には,ビタミンB1 を必ず投与しなければならない……だけでなく,投与量も確認しなければならない
第36回 保存期CKDには,NPC/N比を高くした組成の腎疾患用経腸栄養剤を用いてください
第37回 高カロリー輸液と血液製剤の同時投与はダメだし,種々の薬剤投与も注意して行わなくてはならない
第38回 経腸栄養でちょっと下痢したら,経腸栄養を中止する? 薄める? 古い考え方といってもいいでしょう
第39回 ダドリック先生の名前を知らずに静脈栄養を理解しているとは言えない
第40回 エンシュア・リキッド(R)が医薬品だということは,常識です
第41回 ツインライン(R)NFは,唯一の医薬品の消化態栄養剤ですが
第42回 Fischer比って,知らなくてもいいのでしょうか? BCAAをPheとTyrで割って求めるのですが
第43回 〔身長×身長×22〕で計算される体重は理想体重です
第44回 「カロリー」は単位だから,カロリーの代わりに「エネルギー」という用語を使わなくては
第45回 高カロリー輸液のキット製品は組成を理解して使わなくてはならない
第46回 脂肪乳剤は有効な熱源,NPE/N比の調整,脂肪肝予防なども目的としてもっと積極的に使うべきである
第47回 脂肪乳剤は必須脂肪酸の補給だけでなく,脂肪肝予防にも有効です
第48回 呼吸不全用経腸栄養剤は,エネルギー源として脂肪の含有率が高くなっていますが

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
井上善文【いのうえよしふみ】
1980年 大阪大学医学部卒業
1981年 国立呉病院外科
1984年 大阪大学第一外科医員
1989年 Duke University Medical Center外科留学
1991年 University of Florida外科留学
1993年 大阪府立病院消化器一般外科
1997年 大阪大学第一外科助手
2001年 大阪大学大学院医学系研究科機能制御外科講師
2002年 日本生命済生会付属日生病院外科部長
2005年 医療法人川崎病院外科総括部長
2013年 大阪大学国際医工情報センター栄養ディバイス未来医工学共同研究部門特任教授

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井上善文 著