内容紹介
●全国各地の医療機関でNSTが稼働し,「腸が機能している場合は腸を使う―When gut works,use it」の原則は,臨床の現場で広く浸透し,経腸栄養を施行する機会は非常に多くなっている.
●しかし,経腸栄養を施行しても,だれもが栄養状態が改善するわけではない,使用する栄養剤の選択,投与量,投与方法などを誤れば,栄養効果は得られず,合併症を引き起こしてしまうことになる.したがって経腸栄養に関する幅広い知識とスキルの習得はNSTスタッフにとって必須の知識である.
●平成22年の診療報酬改定において,栄養サポート加算が導入された.チーム医療のもとでの栄養管理による医療の質の向上が高く評価されたものだが,試行的な導入であり,今後,NST活動の評価が待っている.いまこそ,臨床の現場において栄養管理に関わるスタッフの「ワンステップアップ」が必要なときがやってきたといえるであろう.
●本書は,経腸栄養を学ぶうえで必要な内容を,初級コース,中級コース,上級コース,実践コースに分けて,それぞれの第一人者がわかりやすく解説.NSTに関わるスタッフはもちろん,栄養管理を学ぶ,すべての医療職に活用を推奨.
目次
中級コース 経腸栄養剤について,より深く理解しよう!
上級コース 経腸栄養のスペシャリストになろう!
実践コース 経腸栄養におけるリスクマネジメントを学ぼう!
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
佐々木雅也【ささきまさや】
1957年 滋賀県大津市に生まれる
1982年 滋賀医科大学医学部医学科卒業
1986年 滋賀医科大学大学院医学系研究科修了
1987年 彦根市立病院内科医長
1990年 誠光会草津中央病院(現:草津総合病院)内科医長
1992年 滋賀医科大学第2内科助手
1998年 同講師
2000年 文部科学省在外研究員として,Imperial College School of Medicine,Hammersmith Hospital,Department of Histopathology,University of Londonに留学
2002年 滋賀医科大学消化器内科講師
2005年 滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部副部長
2007年 滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部病院教授