医学のあゆみ
288巻1号
自然リンパ球の生理と病理
1月第1土曜特集
- 総頁数:104頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年1月
- 注文コード:928801
- 雑誌コード:20471-1/6
内容紹介
・1型自然リンパ球(ILC1),2型自然リンパ球(ILC2),3型自然リンパ球(ILC3)の3つのサブセットがそれぞれ独自に同定・研究され,最終的に自然リンパ球(ILC)という分野が創出されてから10余年が経過した.
・ILCの組織常在性は広く認識されるようになり,着目するILCが存在する組織,微小環境ごとの解析が行われることで,ユニークな表現型や反応性を持つILCが次々と報告されている.
・欧米に比較すると日本はILC研究者が少ないといわれてきたが,ILC研究に携わるオールジャパンの研究者が本特集に集い,ILCの基礎とユニークさを伝えるきっかけになれば幸いである.
目次
(茂呂和世)
ILCの分化─その起源と運命決定制御
(古賀 諭)
組織特異的なILCの多様性
(小林哲郎)
1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
(旭 拓真・他)
ILC2と循環器疾患
(生谷尚士・中江 進)
微小環境変化を敏感に感知するILC2─脂質メディエーター,ホルモン,神経伝達物質によるILC2の機能制御
(八代拓也)
ILC2の抑制機構
(栗原桃子・他)
ILC2と疲弊
(海老原 敬・山田俊樹)
ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
(山下博香・本村泰隆)
ILC2と寄生虫感染
(濱野真二郎)
ILC2と肥満
(三澤拓馬・小安重夫)
気管支喘息におけるILC2の役割
(長野直子・他)
治療標的としてのILC2の可能性
(中島裕史)
感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
(佐藤尚子)
ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
(森 大地・後藤義幸)
ILC3と代謝性疾患
(濱口真英)
消化管ILCと消化器疾患
(三上洋平)
次号の特集予告
サイドメモ
自然リンパ球(ILC)前駆細胞とそのマーカー
Notchシグナル
アラーミン(Alarmin)
TIGIT
生体におけるIL-33の役割
Nippostrongylus brasiliensisとStrongyloides venezuelensis
2型(T2)サイトカイン・2型(T2)炎症
Citrobacter rodentium
用語解説(腸管粘膜バリア,リーキーガット症候群,エンドトキシン血症,バクテリアルトランスロケーション,ディスバイオシス,慢性炎症とインスリン抵抗性)
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