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別冊「医学のあゆみ」
転写因子と疾患

発行時参考価格 2,800円
  • 総頁数:144頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2001年7月
  • 注文コード:282450
  • 雑誌コード:20477-7/15

内容紹介

生命現象は各種の蛋白質の相互作用によって具現化されるものであるが,これらすべての蛋白質の情報はDNA(遺伝子)中に保存されており,まずはメッセンジャーRNAの形に読み出されなければならない.これが転写の過程である.本別冊では,転写因子の構造と機能の解明研究の最新情報を記述.

目次

はじめに―転写と転写因子の歴史的展望 村松正實
1.基本転写因子と転写開始複合体 田村隆明
2.TFIIDを中心とした転写制御機構 安達宣明・堀越正美
3.基本転写因子TFIIAとTFIIEの構造と転写機能 大熊芳明
4.TFIIFの構造と転写における役割 北嶋繁孝
5.TFIIBおよびTFIIHの構造と機能 久武幸司
6.転写コアクチベーター 奥田晶彦
7.配列特異的転写因子とその作用 楊 景堯・他
8.クロマチン再構築因子と疾患 伊藤 敬
9.ステロイド受容体とその異常 井上 聡
10.pRbファミリーが支配する転写制御―細胞種特異的な増殖・分化・癌化の機構 畠山昌則
11.あらたにわかってきた癌抑制遺伝子WT1の機能 仙波憲太郎
12.p53遺伝子の遺伝性変異の遺伝子型と表現型 戸口田淳也
13.VHL-エロンガンBC複合体とvon Hippel-Lindau病 麻生悌二郎
14.転写因子による白血病発症機構 黒川峰夫・平井久丸
15.PAX6変異による眼形成不全症 山田正夫
16.BRCA1,BRCA2と発癌 矢野憲一・三木義男
17.ETS遺伝子ファミリーと癌* 吉田幸一・藤永 恵
18.転写コアクチベーターCBPの変異と常染色体優性遺伝病 石井俊輔
19.転写制御による疾患への介入をめざして―キノン誘導体によるNF-κBの特異的抑制 半田 宏・清水宣明
【サイドメモ】
グローバル転写制御
プロモーターメルティングとプロモータークリアランス
伸長因子
ヒストンのアセチル化
ステロイド受容体異常と癌
RBとpRB
ユビキチン-プロテアソームによる蛋白質分解システム
Smad蛋白質
Haploinsufficiency
家族性乳癌
ラテックス粒子

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村松正實 編

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