臨床栄養
142巻4号
低栄養を防ぐ! 嚥下調整食の工夫と活用
- 総頁数:128頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年4月
- 注文コード:061424
- 雑誌コード:09319-04
内容紹介
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで,幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され,栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか,すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ,日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ,新たな診療ガイドラインなど,医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています.
≪特集テーマの紹介≫
●高齢化が進むにつれて嚥下機能の低下した者は増加しており,病院や高齢者福祉施設などでは,日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類に沿った形で,嚥下機能に合わせた食事を提供するケースが多くあります
●ただ,嚥下調整食は,水分を多く含ませて普通食に比べて軟らかく仕上げるため,単位重量当たりの栄養価が低下してしまいます.摂取量を十分に確保しないと栄養状態が低下しますが,多くの場合,嚥下調整食だけで摂取量を十分に確保できない現実があります.
●本特集では,「低栄養を防ぐ! 嚥下調整食の工夫と活用」と題して,嚥下調整食と低栄養の関係について詳しく解説するほか,回復期リハビリテーション病棟での対策,MCT(中鎖脂肪)食品とプロテインの活用,加水ゼロ式調理法,在宅での調理の工夫,市販介護用食品の活用,市販食品の嚥下調整食への応用など,現場で応用できる低栄養予防策を多数掲載.低栄養を防ぐ実践的な嚥下調整食の工夫と活用について,詳しくまとめています.
目次
特集にあたって(栢下 淳)
摂食嚥下障害患者における低栄養対策(前田圭介)
嚥下調整食摂取による低栄養およびサルコペニアのリスク(清水昭雄)
回復期リハビリテーション病棟における低栄養への対策(西岡心大)
【摂食嚥下障害における低栄養予防のための実践】
MCT(中鎖脂肪)食品とプロテインの活用(嶋津さゆり)
加水ゼロ式調理法(塩濱奈保子)
在宅での調理における工夫(伊藤美穂子)
市販介護用食品の活用(高橋貴輝・栢下 淳)
市販食品の嚥下調整食への応用―スーパー,コンビニ商品の活用と工夫(栢下淳子)
Competition
第10回「嚥下食メニューコンテスト」
活動レポート 栄養ケア・ステーション
機能強化型認定栄養ケア・ステーション
在宅栄養もぐもぐ大阪(水島美保)
ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
地域コミュニティで活躍できる「実践力」を鍛える!
大妻女子大学家政学部 食物学科/大学院人間文化研究科
(川口美喜子研究室)
スポット
肥満症診療ガイドライン2022の改訂のポイントについて(西影星二・他)
クレアチニン,シスタチンCによる腎機能評価の特性を応用した骨格筋量評価の試み(吉田貞夫)
連載
リハ栄養診断推論を究める! 誌上ケースカンファレンス
vol.4 脳梗塞後遺症のため右半身麻痺のある超高齢者で,転倒骨折を契機に体重減少がみられた症例(浦田ちひろ・小蔵要司・若林秀隆)
Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(7)
脳梗塞後遺症による高度摂食嚥下障害患者への対応
―患者の意向に寄り添ったチームアプローチが有効であった一例(松本英子)
宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
CASE 16 重症貧血(宮島 功)
Medical Nutritionist養成講座(64)
静脈栄養剤の種類と選択:微量栄養素にも注目すべき(井上善文)
『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識(48)
調理済み流通食品類3(渡邊智子)
ORIGAMI ART―食に活かすおりがみ/食の教養
ゼンマイ(西田良子・上田浩史)
こんだてじまん
じまんの一品料理 彩りいなり
医療法人真鶴会 小倉第一病院(池淵雅士美)
国家試験
第37回管理栄養士国家試験 問題
News & Information
日本栄養士会医療職域 2022年度政策事業「全国病院栄養部門実態調査」結果報告(須永将広)
自治体病院 茨城県立こども病院の最近の取り組み(加藤かな江)
精神科病院 新年度にあたり(西宮弘之)
厚生労働省・消費者庁 糖尿病対策に係る中間とりまとめ・他
おしらせ 第109回日本消化器病学会総会・他
REMARKS―編集委員のひとこと
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