臨床栄養
145巻1号
これからの低栄養診断 ―GLIM基準を深く理解し活用する
- 総頁数:128頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年7月
- 注文コード:061451
- 雑誌コード:09319-07
内容紹介
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで,幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され,栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか,すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ,日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ,新たな診療ガイドラインなど,医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています.
≪特集テーマの紹介≫
●低栄養の存在は入院,地域を問わず健康障害に直結するのみならず,治療を阻害し,入院期間の延長,医療費の高騰,生命予後の悪化につながります.対象者に適切な栄養管理を行うためには栄養状態の評価が必須であり,栄養スクリーニングと,栄養アセスメントを行い,その後のゴール設定,具体的な介入内容の決定,モニタリングといった栄養ケアプロセスにつなげていくことが求められます.
●令和6年度診療報酬改定では,回復期リハビリテーション病棟入院料1において,世界各国の栄養の専門家のコンセンサスにより作成されたGLIM基準を用いた入退院時の低栄養診断が必須となるなど,栄養評価法を統一化する動きが加速しており,今後,GLIM基準の正しと理解と活用は病院管理栄養士にとって必須のスキルになることが予測されます.
●本特集では,これからの低栄養診断における共通言語となるGLIM基準に焦点を当て,本領域のトップランナーの先生方にご解説をいただきます.明日からの適切な栄養管理に向けた一助となりますと幸いです.
目次
低栄養診断におけるスクリーニングとアセスメント(上島順子)
栄養不良(低栄養)の共通言語GLIM基準―策定の経緯,基準の概要,適用の注意点(福島亮治)
病因:摂食量減少と消化吸収不良の原因と対応(前田圭介)
病因:疾病負荷/炎症基準を理解する(森 直治)
表現型:筋肉量減少のとらえ方(赤澤直紀)
回復期リハビリテーション病棟におけるGLIM基準の活用と栄養管理の実際(西岡心大)
低栄養とリハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の連携(吉村芳弘)
巻頭カラー
胃瘻からのミキサー食注入の実践(田中紀子)
病棟のプロフェッショナルたち
社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 整形外科病棟(石井友賀)
学校給食に学ぶ 食品ロス削減のコツ―「2R・3R」の視点から(2)
調理現場におけるReduceの視点からの食品ロス削減(海老原誠治)
スポット
大量調理の調理特性と食品成分表の調理後栄養成分値の検討(岡部哲子)
若年発症成人型糖尿病(MODY)について,管理栄養士が知っておきたい基礎知識(箕浦祐子・他)
ズームアップ
入院高齢者の安静時エネルギー消費量の予測式(川P文哉)
連載
【新連載】谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理(1)
栄養管理のさらなる質向上をめざして,体液管理を充実させよう(谷口英喜)
これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(2)
血液検査結果を解釈するために,最低限の数値は記憶しておくのが「できる管理栄養士」(井上善文)
栄養指導・栄養管理に活かしたい 食物繊維学の新常識(7)
腸管バリアシステム(鈴木卓弥)
Dr.雨海の男性臨床栄養学(28)〈隔月連載〉
サプリの逆襲(1)―グルコサミンガイドライン合戦(雨海照祥)
ORIGAMI ART―食に活かすおりがみ/食の教養
トウガラシ(西田良子・上田浩史)
こんだてじまん
じまんの一品料理 焼きおにぎり茶漬け
医療法人徳洲会 武蔵野徳洲会病院(土屋輝幸)
News & Information
日本栄養士会医療職域(公社)日本栄養士会医療職域体制および事業計画について(宮崎純一)
自治体病院 東京都立多摩南部地域病院における栄養部門の取り組み(能勢彰子)
精神科病院 沖縄県精神科病院協会栄養士部会発足(宮 まさよ)
厚生労働省・消費者庁 令和4年(2022年)度「喫煙環境に関する実態調査」の調査結果(概要)公表・他
おしらせ 第11回日本在宅栄養管理学会学術集会・他
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