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腎臓病のすべて
249巻9号 2014年5月31日 p.902-912
第5土曜特集 腎臓病のすべて 腎疾患における脂質異常症の特徴、臨床的意義と治療に対する考え方 渡辺毅
サマリー   脂質異常が単独の病因として腎障害(蛋白尿などの尿異常や腎機能低下)の発症因子であることは,遺伝性酵素異常によるスフィンゴ脂質のリソソームへの蓄積症(lipidosis)であるFabry病,先天的血清リポ蛋白異常であるLCAT欠損症やリポ蛋白糸球体症(LPG)などに限られる.一方,一般的な脂質(リポ蛋白)異常症が腎障害の進展因子であるとする仮説(lipid nephrotoxity仮説)が提唱されて約30年が経過するが,現在まで動物モデルでの支持する多くの結果がある.臨床(ヒト)では支持するエビデンスも蓄積されているが,かならずしもコンセンサスはない.さらに,statinによるCKD患者の脂質異常症への介入によってアルブミン・蛋白尿の減少がメタ解析で証明されているが,腎機能低下予防効果は臨床研究やそのメタ解析による統一的な結論は出ていない.一方,慢性腎臓病(CKD)においては,ネフローゼおよび非ネフローゼのCKDにおいてそれぞれII型脂質異常およびメタボリックシンドローム類似の特徴的な脂質異常症が惹起され,CKDの重要な臨床的アウトカムである心血管疾患発症および腎機能低下の危険因子となる可能性が指摘されている.また,statinやezetimibeによる脂質低下の介入による心血管イベント発症予防効果は,保存期CKDでも証明されてきた.また,透析患者における脂質介入による心血管イベント発症予防効果には疑問が提出されており,進行したCKDでは脂質異常以外の腎不全病態に関連する因子がより重要と考えられ,腎不全病態の改善が脂質介入の前提条件となる.また,CKDにおける心血管イベント発症予防のための脂質介入に関しては,治療方針,治療目標や治療法などのさらなる詳細な検討が必要である.
キーワード  lipid nephrotoxity仮説,慢性腎臓病(CKD),HMG-CoA還元酵素阻害薬(statin),心血管イベント,腎保護作用
第5土曜特集 腎臓病のすべて 腎疾患における脂質異常症の特徴、臨床的意義と治療に対する考え方 渡辺毅
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腎臓病のすべて
249巻9号 2014年5月31日
週刊(B5判,284頁)
発行時参考価格 5,800円
注文コード:286420
雑誌コード:20475-5/31
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