126巻6号 2015年5月25日 p.866-871
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栄養療法のピットフォール−よりよい栄養ケアのために | ![]() |
CVポート使用上の注意点
大阪府立母子保健総合医療センター 小児外科
゙ 英樹 ![]() |
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はじめに | ![]() |
栄養療法においては腸が使用可能な場合には経腸栄養が優先されるべきであるが,短腸症候群やヒルシュスプルング病類縁疾患をはじめとする腸管不全症例には中心静脈栄養(total parenteral nutirition:TPN)が長期にわたり必須となる.
在宅(中心)静脈栄養法(home parenteralnutrition:HPN) とは,TPN によるサポートを必要とする患者において家庭でTPN を行うことである.HPN により患者は入院生活から解放され,家庭・社会への復帰を果たすことができるようになり,患者・家族ともquality of life(QOL)の向上がもたらされる. そのHPN の導入への第一歩が中心静脈カテーテルの留置である.HPN では長期間使用可能で,家庭での生活に支障をきたさないカテーテルを選択することが望ましい.CV ポートは長期留置が可能で,輸液をしていない際には体外のデバイスから解放される,HPN に適したカテーテルの1 つである. 一方で,HPN にはTPN にともなう合併症,すなわちカテーテル関連血流感染(catheter related blood stream infection:CRBSI)をはじめとする感染性合併症,カテーテルの閉塞,破損などの機械的合併症,輸液にともなう代謝性合併症が起こるリスクがあり,家庭においても入院時と同様に正しい知識による厳密な管理が必要である. ここではCV ポートの留置,使用にあたっての注意点,知っておくべき点を概説する.……(雑誌本文は続きます) ![]() |
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126巻6号 2015年5月25日
月刊(B5判,210頁) 発行時参考価格 2,800円 注文コード:740860 雑誌コード:09320-05 |
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