やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
283巻6号
行動嗜癖 ─ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策
11月第1土曜特集

発行時参考価格 2,600円
  • 総頁数:132頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2022年11月
  • 注文コード:928306
  • 雑誌コード:20471-11/5

内容紹介

・2022年1月に発効した「国際疾病分類第11回改訂版」(ICD-11)の“依存/嗜癖”のセクションにギャンブル行動症(gambling disorder)とゲーム行動症(gaming disorder)が正式に収載された.
・ICD-10では,ギャンブル行動症は病的賭博という名前で,習慣および衝動の障害に分類されている.一方,ゲーム行動症は今回はじめて疾病と認定され,収載されるに至った..
・本特集では,いまだに馴染みの薄い行動嗜癖にターゲットを当てて,わが国を代表する専門家に最新の知見をまとめていただく.行動嗜癖に関する読者の理解を深め,今後の臨床や研究におおいに役立つと期待される.

目次

 はじめに(樋口 進)
総論
 行動嗜癖の疾患概念と病態機序(曽良一郎)
 行動嗜癖の脳科学(橋英彦)
ギャンブル行動症
 ギャンブル行動の実態(尾ア米厚)
 ギャンブル障害─症状,診断・スクリーニング(松下幸生)
 ギャンブル行動─リスク要因・合併症(宮田久嗣)
 ギャンブル障害の治療─行動という視点を中心に(蒲生裕司)
 ギャンブル障害は誰が“治す”のか─社会資源を知り連携する必要性(阿部かおり・佐久間寛之)
 ギャンブル行動症の予防と対策(小原圭司)
トピックス
 多重債務とギャンブル障害(安藤宣行)
 COVID-19による行動嗜癖への社会的影響(白坂知彦・常田深雪)
 ギャンブル・ゲームの融合(松ア尊信)
ゲーム行動症
 ゲーム・インターネット行動の実態─2019年ゲーム使用状況等に関する全国調査から(金城 文・他)
 ゲーム障害の診断プロセス,評価ツール,症状(井上 建)
 ゲーム行動症のリスク要因・併存症(館農 勝)
 ゲーム行動症の治療(樋口 進)
 相談機関におけるゲーム依存への相談と支援(原田 豊)
トピックス
 スマートフォンの脳・学習への影響(松ア 泰・川島隆太)
 インターネットにおける課金・投げ銭問題の現状(西村光太郎)
 e-スポーツ(松ア尊信)
他の行動嗜癖
 性的嗜癖行動(原田隆之)
 食べ物嗜癖と買い物嗜癖(橋本 望)
 衝動制御障害と行動嗜癖は同じか違うか(村松太郎)

 次号の特集予告

 サイドメモ
  薬物依存の三段階の形成過程
  ADHDのゲーム形式の治療アプリ
  依存とアディクション(嗜癖)
  オンラインギャンブル
  スクリーニングテストの感度,特異度,陽性的中率,陰性的中率
  部分強化効果とギャンブル
  CRAFT
  中央競馬における電話投票,インターネット投票の法的位置づけ
  自己破産
  信用情報機関
  ガチャ
  逆境的小児期体験(ACE)
  現代型うつ病
  ビデオゲーム
  わが国の性犯罪の現状
  食べ物の嗜癖性は均等ではない