やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
279巻2号
近視研究の最前線

発行時参考価格 1,400円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2021年10月
  • 注文コード:927902
  • 雑誌コード:20472-10/9

内容紹介

・従来,学童近視は眼鏡矯正のみで様子をみられることが多かったが,低濃度アトロピン点眼薬をはじめ,さまざまな進行抑制治療の有効性が明らかとなり,今日では,小児期に進行を積極的に抑制すべきと考えられてきている.
・病的近視の眼合併症に対する治療も顕著に進歩してきた.さらには,合併症が生じる前に,根本原因である眼球の変形(後部ぶどう腫)を抑制しようとする研究も進行中であり,成果が期待されている.
・近視研究は新たなるチャプターに入った.小児期の学童近視から病的近視に至るまで近視研究のさまざまな局面を,それぞれのエキスパートから最新の知見を解説いただく.

目次

特集 近視研究の最前線
  はじめに 大野京子
 総論
  近視の疫学 川崎 良
  近視の遺伝子 山城健児
 学童近視
  学童近視の環境要因 五十嵐多恵
  学童近視の治療−低濃度アトロピン 中村 葉
  学童近視の治療−オルソケラトロジー 平岡孝浩
 病的近視
  病的近視の合併症−網膜分離・剥離 浦本賢吾
  病的近視の合併症−視神経障害(緑内障性? 近視性?) 赤木忠道
  病的近視の後部ぶどう腫の診断と治療 中尾紀子・他

連載
この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症(20)
 有鉤嚢虫(皮下のしこりが増えて,便に虫がでてきました) 小林謙一郎

オンラインによる医療者教育(6)
 オンラインでの総括試験 門川俊明

ユニークな実験動物を用いた医学研究(4)
 ウサギ:ヒトの動脈硬化をウサギで再現 山下 篤・浅田祐士郎

TOPICS
 細菌学・ウイルス学 SARS-CoV-2はニューロピリン1を使って感染を促進する−第2の受容体として暗躍 山内洋平
 社会医学 Disease mongering(疾患喧伝)−啓発との境目は? 宮岡 等
 癌・腫瘍学 HIF2阻害薬によるフォン・ヒッペル・リンドウ病の治療 中村英二郎

FORUM
 子育て中の学会参加(12) 海外での経験 長坂安子

 次号の特集予告