目次
Part 1 総論
行動医学と行動医学的病態理解 菊地裕絵
行動医学を実践するために必要な医療面接技術 山中 学・他
Part 2 行動変容に関する代表的理論・概念・技法
学習理論 松岡美樹子
認知行動療法 小川祐子・鈴木伸一
トランスセオレティカルモデル 大橋 健
動機づけ面接 波夛伴和
意思決定バランス・ゴール設定 佐々木美保・鈴木伸一
セルフモニタリング 山崎允宏
刺激統制法,行動置換法,オペラント強化 堀江 武
問題解決技法 平井 啓
認知再構成 田村法子・藤澤大介
コラム 集団指導のコツ 小原千郷
コラム マインドフルネス 杉山風輝子・熊野宏昭
コラム オープンダイアローグ 孫 大輔
コラム ストレスマネジメント 小田原 幸
Part 3 よりよい患者理解のために−行動医学からみた各疾患領域
糖尿病 野崎剛弘・小牧 元
肥満症 稲田修士・宮ア信行
循環器疾患 市倉加奈子・鈴木伸一
消化器疾患 遠藤由香・他
呼吸器疾患 松田能宣
慢性腎臓病(CKD)・透析 大武陽一
サイコオンコロジー−明日からすぐに役立つ精神腫瘍学の基本知識と患者さんとの会話時の対応のコツ 松岡弘道
神経疾患 高橋昌稔・他
小児領域−子どもの肥満・糖尿病:心身症としての心理的な問題 作田亮一
女性領域(妊産婦) 小川真里子・松 潔
摂食障害 平出麻衣子
コラム バーンアウト 阪本 亮
コラム ARFID:やせ願望のない子どもの摂食障害 作田亮一
コラム 隠れた精神疾患の併存 窪倉正三・大谷 真
Part 4 栄養指導に活かすためのQ&A
【栄養指導の進め方】
患者の栄養指導に対する動機がどの程度か,どのように把握したらよいでしょうか.また動機を高めるには,どのように働きかけたらよいでしょうか 山下 真
患者を褒めるとよいといいますが,いつも同じような言葉でうまく褒められません.また,褒めるだけでは手詰まりで怒ったほうがよいのではと思うときもありますが,どのように怒るのが適切でしょうか 木村真弓・菊地裕絵
伝えることや取り組むべきことがたくさんある場合,1回でどの程度の内容を扱えばよいのでしょうか.多すぎても取り組めないし,ポイントをしぼりすぎてもなかなか結果につながらず動機レベルを下げることになりそうです 倉科志穂・菊地裕絵
【さまざまな患者への対応】
食事療法をしたって何も変わらないといって,あきらめてしまっているようです 網谷真理恵
患者がマスコミで知ったり知人に勧められたりした健康情報・製品を次々試しているようですが,管理栄養士の説明する情報にはあまり耳を傾けてくれません 中村祐三・端詰勝敬
「自分の好きなように食べて,それで早死にしてもよい」といい,栄養指導にまったく興味を示しません.どのように指導したらよいですか 石澤哲郎
栄養に関する知識はあるようですが,こちらを試すような質問をしたり,疑い深い態度だったりして,栄養指導に臨むのが憂鬱です 鈴山千恵
いつもまず言い訳からはじまる患者がいます.また,こちらが何をいってもいつも「はい,でも…」といっていったん肯定するのですが,話が先に進みません.どのように対応すればよいのでしょうか 柴山 修
患者が「食事療法は調理を担当する家族の責任」と押し付けたり,逆に調理をする家族が栄養指導に来ないなど協力が得られなかったり,指導中に家族と患者が口論になったりすることがあります.栄養指導において家族関係にはどのように配慮すればよいでしょうか 山田宇以
【疾患に特徴的なケース】
がん患者をはじめとして,身体疾患にともない不安や抑うつが強い患者に接するときに,管理栄養士としてどのように心理面に配慮すべきでしょうか 市倉加奈子・鈴木伸一
これまで糖尿病に対する栄養指導を受けていた患者が,糖尿病性腎症により透析治療開始となって大きく栄養指導の内容が変わり,「いままでやっていたことは違っていたのか?」と混乱して対応に困っています 大武陽一
【その他】
「ワーク・エンゲイジメント」の概念について教えてください.また,管理栄養士がいきいきと活躍できる職場をめざしたいと思っていますが,どのようにすればよいでしょうか 島津明人
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