126巻6号 2015年5月25日 p.820-825
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栄養療法のピットフォール−よりよい栄養ケアのために | ![]() |
経腸栄養剤と微量元素
宜野湾記念病院 内科・リハビリテーション科
湧上 聖 ![]() |
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はじめに | ![]() |
超高齢社会の到来や医療技術の進歩により,急性期は乗り越えるもののかえって寝たきりの状態になる場合もあり,経腸栄養管理の状態の患者が増加している.長期の経腸栄養管理が続くと,わが国では食品衛生法により食品扱いの流動食に微量元素を添加することが制限されているため,経腸栄養剤に微量元素含量が少ない製品が多く存在していた.そのため長期間の経腸栄養管理の場合,銅,亜鉛,セレンなどの微量元素欠乏を起こす可能性があり,多くの報告例がある.
2000 年の「第六次改定日本人の栄養所要量」にはじめて微量元素の項目が掲載されて以来,各流動食メーカーの技術の進歩もあり,最近では微量元素を強化した経腸栄養剤が主流となってきた.それで,微量元素欠乏が解決されると期待されたが,薬物との相互作用により微量元素欠乏を引き起こすことが報告されており注意が必要である.本稿では,経腸栄養剤使用時に欠乏する可能性のある微量元素と関連する内容について解説する.……(雑誌本文は続きます) ![]() |
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126巻6号 2015年5月25日
月刊(B5判,210頁) 発行時参考価格 2,800円 注文コード:740860 雑誌コード:09320-05 |
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