126巻6号 2015年5月25日 p.745-749
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栄養療法のピットフォール−よりよい栄養ケアのために | ![]() |
Harris-Benedict式を使用する際に注意すべきことは?
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所/国立健康・栄養研究所 基礎栄養研究部
田中茂穂 ![]() |
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はじめに | ![]() |
基礎代謝量の推定式のうち,とくに有疾患者のエネルギー管理に用いられることが多いのが,Harris-Benedict 式である.これを用いて推定した基礎代謝量に活動係数や傷害(ストレス)係数を乗じてエネルギー必要量を求める方法がしばしば用いられる.国際的な栄養療法のガイドラインであるAmerican Society for Parenteral and Enteral Nutrition(A.S.P.E.N.)ガイドラインにおいても,間接熱量測定とともに,Harris-Benedict 式による推定が有用であるとされている.しかし,Harris-Benedict 式の歴史的な意義や,健康でおもに非肥満者を対象にしている点など,十分に理解されて使用されているとはいいがたい.そこで本稿では,Harris-Benedict 式が生まれた時代背景から作成の経緯,その後の妥当性に関する検証結果について紹介する.……(雑誌本文は続きます)
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126巻6号 2015年5月25日
月刊(B5判,210頁) 発行時参考価格 2,800円 注文コード:740860 雑誌コード:09320-05 |
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