123巻4号 2013年9月25日 p.496-503
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スキルアップ外来栄養食事指導 | ![]() |
5)脂質異常症
国立国際医療研究センター 国府台病院
河野公子 ![]() |
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疾患の特徴 | ![]() |
脂質異常症の治療の目的は,冠動脈疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患の発症を促進させる危険性の高い病的脂質レベルの改善にある.動脈硬化性疾患の危険因子としては,高LDL-C 血症,高血圧,喫煙,糖尿病(耐糖能異常を含む),加齢(男性45 歳以上,女性55 歳以上),冠動脈疾患の家族歴,低HDL-C 血症,高TG 血症などがあり,これらの是正を目的として外来個人栄養食事指導(栄養指導)を実施する.脂質異常症の成因の7 割が,エネルギーの摂取過剰や運動不足による消費低下など,生活習慣の歪みであると考えられており,生活習慣の改善が重要視されている.
生活習慣の改善項目としては,禁煙,食生活の是正,身体活動の増加,適正体重の維持が主であることから,動機づけが重要となる. 年齢等において留意するべき点がある.……(雑誌本文は続きます) ![]() |