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120巻6号 2012年5月25日 p.668-671
 腸管と免疫・栄養−腸内細菌から疾患を理解する  
腸内菌叢の成立
(独)理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室
辨野義己
キーワード  乳児腸内菌叢の成立,ターミナルRFLP 法,プロバイオテイクス
はじめに  
 ヒトは母体の胎内にいるときは無菌の環境で育つ.この胎内は母体の高い排除機能のおかげで細菌をまったく寄せつけない.しかし,新生児として生まれると間もなく皮膚・口腔・気道・消化管などの粘膜からさまざまな細菌が増殖してくる.乳児腸内常在菌の検索はTisserによってはじめられ,乳児の腸内最優勢細菌がBifidobacteriumであることが明らかになると,その有効性が検討されるようになった.Bifidobacteriumが最優勢菌種として存在する腸内環境は,感染症の罹患率や腸炎の発症率が低いことが示されている.また,乳児の腸内菌叢の形成にもっとも影響を与える要因が乳児の栄養方法である.母乳栄養児の罹患率が低いのは,母乳中に含まれる免疫グロブリン,ラクトフェリン,トランスフェリン,リゾチームなどの免疫活性蛋白によることが認められているが,腸内常在菌もその一因であることが示唆されている.また,栄養法の違いは乳児の糞便の硬さ,色,臭い,pH,酸化還元電位(Eh)および排便回数にも影響することが知られている.Willis らは,母乳栄養児の糞便pH 低下は母乳中の乳糖も腸内常在菌により産生される短鎖脂肪酸や有機酸による腸内pH の低下によるものと結論している.このように乳児栄養と腸内常在菌に関する研究は免疫系の成立,腸管感染症やアレルギー発症に関連して重要な課題である.
 本稿において,単離・培養を介さない分子生物学的手法を用いた乳児腸内菌叢の構成を中心にして,それがどのようにして成立するのかを紹介する.……(雑誌本文は続きます)
 腸管と免疫・栄養−腸内細菌から疾患を理解する 腸内菌叢の成立 辨野義己
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腸管と免疫・栄養
120巻6号 2012年5月25日
月刊(B5判,172頁)
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