112巻6号 2008年5月20日 p.682-688
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褥瘡ケアUPDATE | ![]() |
DESIGNを用いた治療法
滋賀医科大学皮膚科
立花隆夫 ![]() |
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はじめに | ![]() |
褥瘡の適切な管理と治療を行うためには,創の状態を正しく評価する必要がある.そのための創部アセスメントツールとして,日本褥瘡学会は2002年に創の深さ(D),滲出液(E),大きさ(S),炎症/感染(I),肉芽形成(G),壊死組織(N),ポケット(P)の7項目で評価するDESIGN を提唱した.また,2005年にはDESIGN に準拠し,かつ,科学的根拠に基づいた褥瘡局所治療ガイドラインを公表した.それにともない,褥瘡の管理と治療もこれまでの経験と勘に頼る時代からEBM を組み入れた時代になってきている.
本稿では局所治療ガイドラインに沿った褥瘡の治療法を概説するが,本ガイドラインの目標は,褥瘡の局所管理・治療における臨床決断を支援するための推奨をエビデンスに基づき系統的に示すことで,その質を向上させることである.……(雑誌本文は続きます) |