医学のあゆみ
291巻2号
セラノスティクス ─PET画像診断から核医学治療へ
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年10月
- 注文コード:929102
- 雑誌コード:20472-10/12
内容紹介
・診断と治療を融合した画期的コンセプト「セラノスティクス」が,がん医療に革命をもたらしている.前立腺がん診療を一変させたPSMA治療をはじめ,核医学分野は過去10年で劇的な進化を遂げた.
・さらには,がん関連線維芽細胞を標的とするFAPI-PETなど,次世代技術の登場でセラノスティクスの可能性は無限に広がっており,さらなる発展が見込まれる.
・本特集では,セラノスティクスの基礎から最新動向まで,第一線の専門家がわかりやすく解説する.セラノスティクスに馴染みのない読者の皆様にその魅力が伝わり,理解を深めていただけることを期待したい.
目次
はじめに(渡部直史)
具体例からみるセラノスティクスの原理と課題(平田健司)
PET診断薬の院内製造の現状(志水陽一)
神経内分泌腫瘍に対するルタテラ治療(伊藤公輝)
褐色細胞腫・パラガングリオーマに対するライアット治療(松村武史・他)
前立腺癌に対するPSMA標的治療(堀田昌利)
FAP(線維芽細胞活性化タンパク質)標的PETからセラノスティクスへの挑戦(森 ゆり子)
核医学セラノスティクスにおけるdosimetry(右近直之)
おわりに(渡部直史)
TOPICS
細胞生物学 下垂体バソプレシンが生み出す頑強な概日時計─時差ボケ改善を目指して(山口賀章)
産科学・婦人科学 フソバクテリウム細菌感染は子宮内膜症の発症を誘導する(鈴木美穂・他)
連載
臨床医のための微生物学講座(25)
ヒトプリオン(中垣岳大)
緩和医療のアップデート(20)
アドバンス・ケア・プランニング─わが国における望ましいACPとは?(森 雅紀)
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(12)
細胞内核酸センサー経路の異常活性化を起因とする自己炎症性疾患(佐々木 泉・改正恒康)
FORUM
戦争と医学・医療(1) はじめに(横山 隆)
イスラエルによるパレスチナ・ガザへの軍事侵攻と健康破壊の実態(猫塚義夫)
次号の特集予告
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