122巻6号 2013年5月25日 p.874-877
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
血液透析下の脂質異常症例
東京女子医科大学糖尿病センター 内科
花井 豪,馬場園哲也 ![]() |
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はじめに | ![]() |
わが国の慢性透析患者は2011 年にはじめて30万人を超え,人口100 万人あたりの患者数は約2,400 人まで増加した.近年における透析患者の特徴として,慢性糸球体腎炎を原疾患とした患者が減少し,糖尿病性腎症や高齢者を主体とする腎硬化症患者が増加していることがあげられる.このような状況下で,男女ともに心不全,脳血管障害,心筋梗塞などの心血管障害による死因が40%と多数を占めている.
脂質異常症は心血管障害の強い危険因子であるが,透析患者における脂質異常症と心血管障害の関連は,非透析患者の場合とやや異なる.透析患者の脂質プロフィールは,血中トリグリセライド(TG)の高値とHDL コレステロール(HDL-C)の低値,さらには中間比重リポ蛋白コレステロール(IDL-C)が高値となることが特徴で,実測のLDL-C 値は正常〜低値となる. 本稿では,脂質異常,さらには糖尿病・肥満を合併した血液透析患者の1 例を提示し,その食事栄養療法の実際について概説する.……(雑誌本文は続きます) ![]() |
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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