112巻6号 2008年5月20日 p.617-618
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褥瘡ケアUPDATE | ![]() |
まえがき―褥瘡ケアのあゆみと今後
東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻
老年看護学/創傷看護学分野 真田弘美 |
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特集にあたって | ![]() |
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最近,東大病院の褥瘡回診は変わってきた.回診をしているのが,医師か,栄養士か,看護師か,その区別がつかないと主治医や受けもち看護師が驚く.たとえば,回診中に栄養士が,患者のおむつを外し,ドレッシング材を剥し,創部を観察し,DESIGNで評価することがあるからだ.この行為は,全身を観察し,創部からの滲出液の性状や量をみて,栄養状態のアセスメントや補正を立案する必要性がある栄養士としては至極自然なことである. 5年前のまえがきでは,「ぜひ栄養士の皆様に創部をみてほしい」と結んだ.それが実現したいま,つぎの日本の褥瘡対策の課題は,療養型施設や老人ホームの高齢者,在宅の方々の褥瘡管理であり,その新しいチームアプローチの構築であろう. 今回の増刊号では,この5年間に大きく進歩した褥瘡管理の方法,システム,制度について,Up-to Dateした情報を提供することを目的として,その領域のスペシャリストの方々に執筆を依頼した.ぜひ栄養士の皆様にこれらの情報を活用し,次世代のチームアプローチに挑戦していただきたい. |