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ncRNAの医科学と医療II−機能性ncRNA
269巻4号 2019年4月27日 p.288-293
RNA-クロマチン相互作用の機能と疾患におけるその役割
サマリー   ヒトのゲノムにおいて蛋白質配列のコード領域はおよそ2%であるが,その他の広大なゲノム領域の隅々までRNAへの転写は行われており,そのほとんどが蛋白質配列をコードしないノンコードRNA(ncRNAs)であることが知られている.近年,このncRNAの機能に関して多くの知見が得られており,その分子機能のみならずヒトの疾患との関連性が明らかになってきた.nc領域から転写される転写産物の多くは核内に局在し,RNA-クロマチン相互作用を介して,核やゲノムの立体構造,遺伝子発現,クロマチンリモデリングなどに関わることが報告されている.RNA-クロマチン相互作用は,さまざまな生物学的プロセスを媒介するが,そのなかでも代表的なものはゲノムインプリンティングである.ゲノムインプリンティングは,ヒトの正常な発生に必要不可欠な機能であり,その機能喪失は疾患を引き起こす原因にもなる.ゲノムインプリンティングに関連するRNA-クロマチン相互作用は,これまで遺伝的な背景に関連する現象を中心に調べられてきたが,エピジェネティックな制御にも関連している.しかし,詳細な分子メカニズムについてはRNA-クロマチン複合体の複雑さと解析の技術的な困難性から,現在でも完全に理解されているわけではない.一方で,RNAやRNA結合蛋白質を測定する新しい解析技術が開発され,RNA-クロマチン相互作用の性状を徐々に明らかにしつつある.本稿では,RNA-クロマチン相互作用のこれまでの知見と,新しい技術に関して現状と限界を概説する.さらに転写,ゲノム構造,遺伝子調節の間にある複雑な相互作用を解明するための解析技術を紹介し,その将来的な方向性について議論する.
キーワード  長鎖ノンコードRNA(lncRNAs),RNA-クロマチン相互作用,クロマチン,ゲノムインプリンティング,転写,遺伝子制御
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ncRNAの医科学と医療II
269巻4号 2019年4月27日
週刊(B5判,70頁)
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