医学のあゆみ
292巻3号
肝疾患の早期発見・早期治療の要となる肝機能検査
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年1月
- 注文コード:929203
- 雑誌コード:20473-1/18
内容紹介
・肝疾患検査における温故知新! 日常よく測定される肝臓に関わる臨床検査項目 ―ALT,GGT,PT,血小板,FIB-4,アンモニア,肝炎ウイルスマーカー― の最新知見を紹介し,その意味を再考する.
・日本肝臓学会は“奈良宣言2023”を発出した.慢性肝疾患をあらためて“CLD(chronic liver disease)”と位置づけ,かかりつけ医,専門医へと適切につなげていくことの重要性を提言している.
・沈黙の臓器ともいわれる肝臓のSOSを拾い上げ,早期診断から早期治療につなげなければならない.本特集が,日本からCLD に伴う肝疾患を減らす一助となることを期待したい.
目次
はじめに(竹原徹郎)
肝臓からの“SOS”;ALTによる慢性肝疾患の早期診断─「奈良宣言2023」を踏まえた慢性肝疾患スクリーニング(芥田憲夫)
肝疾患の早期発見・早期治療に向けたGGTの有用性(田畑優貴)
血小板(玉城信治)
肝硬変治療介入のための栄養評価指標としてのアルブミンの意義(浪崎 正・吉治仁志)
プロトロンビン時間(中山伸朗)
アンモニア代謝と肝性脳症診療のこれから(華井竜徳・清水雅仁)
肝炎ウイルスマーカー(須田剛生・他)
TOPICS
生理学 活性酸素が記憶学習に必要であることの解明(柿澤 昌)
医動物学・寄生虫学 トコジラミの蔓延と医療施設における対策(橋本知幸)
連載
自己指向性免疫学の新展開─生体防御における自己認識の功罪(21)
腫瘍死細胞由来分子による免疫制御機構(柳井秀元・衞藤翔太郎)
細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望─臨床への展開(7)
変形性膝関節症に対する脂肪由来細胞治療(松本知之・他)
FORUM
数理で理解する発がん(19) 複数の突然変異(中林 潤)
戦争と医学・医療(9) 戦争とハンセン病─戦時下における医師の変容とその影響(鈴木 靜)
病院建築への誘い─医療者と病院建築のかかわりを考える 特別編─バルセロナにおける歴史的病院建築の転用(後編)(亀谷佳保里)
次号の特集予告
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