医学のあゆみ
286巻4号
古代ゲノム学と医学の交差点
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年7月
- 注文コード:928604
- 雑誌コード:20474-7/22
内容紹介
・2022年に進化人類学者としてノーベル生理学・医学賞を受賞したスヴァンテ・ペーボ博士が発展させた古代ゲノム学は,人類進化史の研究だけでなく,医学研究にも大きな影響を与え大躍進を遂げている.
・古代ゲノム解析は,過去の感染症の病原体の追跡に有用で,古代ゲノム学は病原体の起源や進化,疾患の発生と進行,伝播経路の理解に重要な示唆を与え,疾患リスクに関連するヒトの遺伝的要因の解明も期待される.
・本特集では,古代ゲノム学と医学研究の第一線で活躍されている専門家の方々に,近年の古代ゲノム研究の動向,古人骨ゲノムの解明,古代ゲノム学と感染症学・医療の最新の成果と現状について解説していただいく.
目次
はじめに(瀬口典子)
古代ゲノム学と進化医学(太田博樹)
感染症学と古代ゲノム学の接点─古人骨研究の視点(長岡朋人)
古代から現代へと受け継がれてきた生活習慣病遺伝子(中山一大・夏 添)
古代人ゲノムと皮膚色関連多型(中 伊津美)
アルコール代謝関連遺伝子の多様性を現代人および古代人ゲノムから探る(小金渕佳江)
古代人ゲノムからの表現型復元(木村亮介)
狩猟採集から農耕への生業変化─そのダークサイドを考える(水野文月)
連載
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(14)
ヘビ咬傷のあれこれ:鑑別編2─ヤマカガシ,シマヘビ,ジムグリ(間藤 卓)
医療システムの質・効率・公正─医療経済学の新たな展開(6)
インフォーマルケアと医療・介護の自己負担(中部貴央)
TOPICS
麻酔科学 手術中の筋弛緩モニターは術後肺炎を減らすための必須アイテム(高木俊一)
細菌学・ウイルス学 バイオフィルムにおける黄色ブドウ球菌の薬剤耐性獲得(森川一也)
FORUM
病院建築への誘い─医療者と病院建築のかかわりを考える 特別編─感染症対策と建築(7)(亀谷佳保里)
後悔しない医学英語論文の投稿に向けて─Editorの視点から(3) 自身の論文の投稿先はどこにすればよいのか?(笹野公伸)
次号の特集予告
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