医学のあゆみ
285巻11号
MINOCAの病態・診断・治療
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年6月
- 注文コード:928511
- 雑誌コード:20472-6/10
内容紹介
・心筋梗塞(MI)の急性期死亡率は緊急カテーテル治療により低下したが,トロポニン陽性で急性心筋梗塞の疑いでも,冠動脈造影で責任病変と考えられる閉塞性冠動脈病変を認めない症例(MINOCA)が存在する.
・日本循環器学会からも「2023年JCS/CVIT/JCCガイドライン フォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療」が発行され,MINOCA診療の標準化が試みられている.
・本特集では,MINOCAの定義,ガイドライン上の位置づけから,その診断と治療に至るまで,日本を代表するエキスパートの先生方に執筆いただく.わが国のMI診療の更なる精緻化,予後改善の一助になれば望外の喜びである.
目次
はじめに(辻田賢一)
ガイドラインにおけるMINOCAの位置づけ(掃本誠治・辻田賢一)
MINOCAのコンセプト・定義を理解する(神戸茂雄・安田 聡)
外的環境要因によるMINOCAの発症リスク(石井正将)
血管内イメージから診るMINOCA(樽谷 玲・田中 篤)
MINOCAの画像診断(尾田済太郎)
MINOCAの治療・二次予防(今仲崇裕・石原正治)
核医学ではINOCA・MINOCAはどう映る?(松本直也)
INOCA/MINOCAと心不全(的場哲哉・他)
連載
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(10)
ギンナン中毒:身近な食べ物で中毒を起こすことがあるってご存じですか?─ギンナン,フキノトウ,タケノコ,ワラビ,ナツメグ(大村大輔)
医療システムの質・効率・公正─医療経済学の新たな展開(1)
はじめに(今中雄一)
医療システムの質・経済性(今中雄一)
TOPICS
社会医学 医療イノベーションは“解決に値する”課題の設定からはじまる─医療機関が担いうる新しい社会的意義(中川敦寛・他)
疫学 サプリメントの有益性を問う(大橋瑞紀・矢野裕一朗)
FORUM
病院で活躍する救急救命士の現状と将来像(植田広樹・田中秀治)
次号の特集予告
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