●言語聴覚士のための標準的なディーサスリアのテキスト!
内容紹介
●言語聴覚士のための標準的なディサースリアのテキスト.また,現任の言語聴覚士にも最新知識の確認に役立つ以下の3つの条件を満たしている.1)国際動向に準拠していること,2)エビデンスに依拠していること(科学的で客観的な態度で著されていること),3)初学者にも理解しやすく解説されていることであり,本書の内容はこれらの条件を充分満たしている.
●言語病理学の領域で,今日のEBP/EBMのの中心的役割を担っているのは,Academy of Neurologic Communication Disorders and Sciences (ANCDS)である.ディサースリアの領域においても,YorkstonやDuffyたちが中心となって積極的にevidence based practice(EBP)を推進し,臨床ガイドラインの作成にとりくみ,ある程度体系化が整った.本書はANCDSのガイドラインに依拠している.
●国内には推定で約65〜70万人前後のディサースリア例が存在し(西尾,2006),失語症例よりもその事例数がはるかに多いと推察するのが近年の傾向である(Duffy, 2005).エビデンスに基づいて,新しい科学的なスタイルで的確にリハビリテーションを施行する臨床家の育成に役立つ1冊である.
●「ディサースリアの基礎理論が難しくて苦手意識を拭いきれない」というのはしばしば聞き及ぶものであるが,著者の臨床経験と教育経験から,平易に解説されている.
目次
第2章 ディサースリアの基礎理解
第3章 運動系の基礎理解
第4章 運動系の障害
第5章 タイプごとの病態特徴と重症度
第6章 ディサースリアの評価
第7章 ディサースリアの言語治療
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
西尾正輝【にしおまさき】
1984年 明治大学第一文学部英文科卒業
1990年 大阪教育大学聴覚言語障害児教育教室終業
1991〜96年 国保旭中央病院(言語聴覚士)
1996年 東京大学大学院医学系研究科音声・言語医学教室(旧医学部音声言語医学研究施設)
1999年 国際医療福祉大学保健学部言語聴覚学科講師
2002年 医学博士(東京大学大学院)
2005年 新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科助教授(現:准教授)
日本言語聴覚士協会評議員(元理事)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会評議員
日本音声言語医学会評議員
日本ディサースリア臨床研究会会長
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西尾正輝 著