122巻6号 2013年5月25日 p.871-873
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
インスリン抵抗性をもつ症例
東京慈恵会医科大学 内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科
的場圭一郎,宇都宮一典 ![]() |
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はじめに | ![]() |
インスリン抵抗性を引き起こすもっとも重要な原因は内臓脂肪蓄積型肥満であり,これにともなう脂質代謝異常の特徴は高TG 血症と低HDL-C血症である.エネルギー供給の過剰からVLDLの合成分泌は増加し,一方でリポ蛋白リパーゼ活性低下による異化障害によってTG に富んだリポ蛋白の増加が起こる.この際,中間代謝産物であるレムナントリポ蛋白や,粒子サイズが小型で比重の高いsmall d ense LDL が増加する.レムナントリポ蛋白やsmall d ense LDL は強い酸化能を有することに加え,マクロファージに取り込まれて泡沫化を誘導するなど,きわめて動脈硬化惹起性の強いリポ蛋白として知られている.
本稿ではインスリン抵抗性を背景とした脂質代謝異常に対する食事療法のポイント,および実際の指導例について概説する.……(雑誌本文は続きます) |
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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