122巻6号 2013年5月25日 p.751-756
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン
滋賀医科大学 医学部附属病院長
柏木厚典 ![]() |
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ステートメント | ![]() |
糖尿病患者の動脈硬化性疾患の予防には,発症早期よりの血糖値,血清脂質値,血圧値を含む多危険因子の厳格な管理を行うことが重要である(推奨レベルI,エビデンスレベルB).さらに,糖尿病に血圧,喫煙や細小血管障害(網膜症,腎症など),非心原性脳梗塞,末梢動脈疾患を合併する場合には,動脈硬化性疾患の超高危険群としてLDL-C 以外の危険因子の管理とともに,LDL-C のより厳しい管理が推奨されている(推奨レベルIIa,エビデンスレベルB).糖尿病患者の脂質異常症は心血管疾患発症の独立した危険因子で,UKPDS( United Kingdom Prospective Diabetes Study)ではHDL-C が,またJDCS (Japan Diabetes ComplicationsStudy)では,血清中性脂肪がおのおのLDL-C以外では重要な脂質異常関連の危険因子となっていて,心血管イベントを抑制するには,その厳しい管理が強く勧められている.脂質異常の管理には食事療法,運動療法が有効であるが,管理目標値が達成できない場合には,薬物療法を検討するが,高LDL-C 血症に対しては,スタチン(HMG-CoA 還元酵素阻害薬)を第一選択薬とする.高中性脂肪血症に対してはフィブラート系薬を第一選択薬とする.……(雑誌本文は続きます)
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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