122巻6号 2013年5月25日 p.719-722
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
環境代謝学の立場から
金沢医科大学 循環器内科学
高村敬明,高野信太郎,梶波康二 ![]() |
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はじめに | ![]() |
脂質代謝における異常は,動脈硬化性心血管疾患危険因子としてきわめて重要である.高LDLコレステロール血症治療薬であるスタチンの発見と普及によって,1980 年代後半以降その治療は大きく前進した.しかし,スタチンによってもたらされる予防効果は全体の20 030%(場合によっては50%)に留まり,残されたリスク,いわゆるresidual risk へのアプローチは未解決の課題である.
脂質代謝異常症(脂質異常症)診療の最終目標が動脈硬化性心血管病の予防であるとすれば,心血管病診療の現場から代謝異常を考察する循環代謝学(Metabolic Cardiology)のアプローチがこの課題解決に威力を発揮すると期待される.本稿では,脂質代謝に介入した最近の大規模臨床試験成績をもとに,動脈硬化性心血管疾患との関係に焦点を当てて脂質異常症の病因を考察したい.……(雑誌本文は続きます) |
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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