122巻6号 2013年5月25日 p.707-710
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
アポ蛋白異常の視点から
東海大学医学部基盤診療系健康管理学
護山健悟 国際医療福祉大学創薬育薬医療分野 佐々木 淳 ![]() |
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はじめに | ![]() |
リポ蛋白は,水に溶けない脂を血流を介して組織から組織へ運搬するためにつくられる構造体の総称であり,その主要構成蛋白であるアポ蛋白を含む.つまりリポ蛋白とは,脂質とアポ蛋白の複合体の総称である.コレステロールエステルやトリグリセライドはリポ蛋白粒子の中心部に位置し,その表面をリン脂質やコレステロールが覆っているが,脂質だけでは血中に存在できないので,アポ蛋白という蛋白成分がこの粒子に混在している.リポ蛋白の主要構成蛋白であるアポ蛋白には疎水性(脂に親和性がある)の領域を有しているため脂質中に存在可能で,同時に親水性(水に溶ける)領域があるためリポ蛋白粒子が血中に存在可能である.アポ蛋白のもう1 つの大きな役割は,リポ蛋白代謝の規定因子であり,どのアポ蛋白が主要であるかによりリポ蛋白粒子の運命が決まる.……(雑誌本文は続きます)
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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