122巻6号 2013年5月25日 p.672-675
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
コレステロール
千葉大学大学院 医学研究院細胞治療内科学
徳山宏丈,竹本 稔,横手幸太郎 ![]() |
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日本人におけるコレステロール | ![]() |
生活習慣の欧米化にともない,わが国における血清総コレステロール値(TC)・Ldlコレステロール値(Ldl-C)は増加し,それにともなって脂質異常症は増加傾向にある.第3 〜 5 次循環器疾患基礎調査によれば,TC は男女とも全年代で1980 年から1990 年にかけて上昇を認めたが,これを反映するように後述する久山町研究ではTC 220 mg/dl 以上の高コレステロール血症の頻度も男性/ 女性で1961 年2.8 /6.6 %,1974 年12.2 / 19.9 %,1988 年26.9 / 41.6%,2002 年25.8 / 41.6%と1961 〜 88 年にかけて大きく増加している.循環器疾患基礎調査に引き続いて行われている厚生労働省国民健康・栄養調査によると,ここ15 年ほどはTC 男性200 mg/dl,女性205 mg/dl 程度とほぼ横ばいで推移している.年代別・性別でみると,平成23 年度厚生労働省国民健康・栄養調査でTC は40 代までは男性で高く,50 代以降は女性のほうが高くなる.同様の傾向はLdl-C においても認めるが,これは閉経によるエストロゲン作用の低下が大きく影響しているためである.……(雑誌本文は続きます)
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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