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120巻6号 2012年5月25日 p.809-814
 腸管と免疫・栄養−腸内細菌から疾患を理解する  
吸収不良症候群の栄養療法
防衛医科大学校 内科2
渡辺知佳子,三浦総一郎
キーワード  完全静脈栄養,成分栄養,半消化態栄養剤,消化態栄養剤
はじめに,概論  
 吸収不良症候群とは,炭水化物・たんぱく質・脂肪の3大栄養素のほか,ビタミン・ミネラルなど微量栄養素を含む栄養素の消化・吸収が障害された結果,徐々に欠乏症状や低栄養状態を呈する疾患の総称とされる.臨床症状は下痢・体重減少・成長障害・貧血・日和見感染など多彩で,軽微な症状は見逃されている場合も少なくない.血清総蛋白濃度(6.0 g/dl 以下)・血清アルブミン値(3.5 g/dl 以下)・総コレステロール(120 mg/dl 以下)が低栄養の指標とされる.低栄養状態は,吸収不良以外にも,摂取量の低下や悪液質などの慢性消耗疾患や肝疾患などによる合成能の低下や,蛋白漏出性胃腸症でもみられるため,これらを除外し,さらに,消化・吸収のどの経路が障害されて,どの栄養素の吸収障害が起きているのか,各種消化吸収試験を組み合わせて鑑別診断をすすめる.
 原因は,海外ではセリアック病など原発性の吸収不良症候群が多いが,本疾患はわが国ではまれである.わが国の場合は,二次性(症候性)の吸収不良症候群が多い.消化管の管腔内での消化に障害をきたす膵外分泌障害,吸収の場である小腸に障害をきたす広範囲小腸切除やクローン病,胃腸切除後によるものが多い.特殊な病態として盲係蹄症候群がある.
 個々の疾患の根本治療を行うのと並行して,栄養状態の改善のため高エネルギー・高たんぱく・低脂肪・高ビタミンによる食事療法を行う.改善がみられない場合は,経腸栄養剤を使用する.消化吸収障害が著しい場合は,窒素源がアミノ酸混合物で脂肪がごく少ない成分栄養剤を用い,中等度の場合は,たんぱく質が半消化態で脂肪が比較的多く含まれている半消化態栄養剤を用いる.成分栄養剤でも改善がみられない場合は,完全静脈栄養を検討する.……(雑誌本文は続きます)
 腸管と免疫・栄養−腸内細菌から疾患を理解する 吸収不良症候群の栄養療法 渡辺知佳子,三浦総一郎
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腸管と免疫・栄養
120巻6号 2012年5月25日
月刊(B5判,172頁)
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