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120巻6号 2012年5月25日 p.730-736
 腸管と免疫・栄養−腸内細菌から疾患を理解する  
肥満
北海道大学大学院農学研究院 応用生命科学部門食品科学分野食品機能化学研究室
園山 慶
キーワード  腸内細菌叢,肥満,プレバイオティクス,プロバイオティクス
はじめに  
 肥満およびそれに関連した糖尿病などの代謝性疾患の増加が世界的な問題となっている.肥満は,個体のエネルギー収支の不均衡によって体脂肪が過剰に蓄積した状態である.そのような不均衡の背景には遺伝要因と環境要因が存在するが,世界的にみて1980 年代以降の肥満の急激な増加は遺伝要因によって説明することはできず,エネルギー収支を正に傾ける環境要因,すなわち高エネルギー食摂取と運動不足によって説明されている.さらに近年,もうひとつの環境要因として注目されるようになったのが腸内細菌叢であり,腸内細菌叢と肥満との関係を探る研究が精力的に行われているとともに,腸内細菌叢を標的とした肥満の予防・改善の試みもなされている.
 そのような研究の端緒として,腸内細菌が存在しない無菌マウスと通常のマウス(コンベンショナルマウス)の比較において,後者ではエネルギー摂取量が少なく,かつエネルギー消費量が多いにもかかわらず,体脂肪量が42%多いことが報告された.また,コンベンショナルマウスの盲腸内細菌を無菌マウスに移植すると(コンベンショナライズ),体脂肪は2 週間で57%増加した.さらに,無菌マウスに高脂肪食を摂取させても,コンベンショナルマウスと同様に肥満を誘導することはむずかしいという.これらの結果は,腸内細菌が宿主の体脂肪蓄積に重要な役割を果たすことを示唆している.
 本稿では,ここ数年で急速に進展した腸内細菌叢と肥満との関係についての研究を概説する.なお,原著論文については最近の総説を参照いただきたい(たとえば文献1 および2).……(雑誌本文は続きます)
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腸管と免疫・栄養
120巻6号 2012年5月25日
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