112巻6号 2008年5月20日 p.697-702
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褥瘡ケアUPDATE | ![]() |
褥瘡ケアと栄養アセスメント
せんぽ東京高輪病院 栄養管理室
足立香代子 ![]() |
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はじめに | ![]() |
褥瘡は圧迫により出現するが,たんぱく質・エネルギー低栄養状態(protein energy malnutrition:PEM)があると,そのリスクはより高くなり,とりわけ高齢者に多い.褥瘡患者で栄養状態が低下するのは,臥床状態にあるため食事が食べられたとしても嚥下困難,認知症,少食,著しい食欲の低下がある人である.食事から十分な栄養量を補給できないため,静脈栄養(Parenteral Nutrition:PN)か経腸栄養法(Enteral Nutrition:EN)を施行している人がほとんどである.
栄養アセスメントの方法は,通常の低栄養状態の評価と変わらない.糖尿病や腎機能障害,心疾患など複数の疾患,消化機能障害のほかに,褥瘡がある人は創面に影響する下痢,体位保持時間などの評価も必要である.ケアについては,一般的なケアのほかに圧迫の時間に考慮することが大切である.……(雑誌本文は続きます) ![]() |