医学のあゆみ
282巻1号
基盤病態としての慢性炎症
7月第1土曜特集
- 総頁数:120頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年7月
- 注文コード:928201
- 雑誌コード:20471-7/2
内容紹介
・慢性炎症は病態を引き起こし,進展させ,またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており,多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる.
・慢性炎症では,炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだけでなく,多くの組織で組織構築の改変が進行し,臓器機能障害がもたらされる.
・慢性炎症による疾患研究の現在をまとめることによって,ますます研究の拡大と展開が期待される慢性炎症研究に,基礎臨床を問わず多くの研究者が参画されることを願う.
目次
精神疾患と炎症応答
谷口将之・古屋敷智之
アルツハイマー病における免疫系細胞の多様性とその役割
田辺章悟・他
アトピー性皮膚炎の病期における病態推移
小亀敏明・他
病原性免疫記憶による慢性炎症性肺疾患の病態形成機構
柳生洋行・他
心不全とその合併疾患における慢性炎症の寄与
藤生克仁
腎臓病と慢性炎症
谷口圭祐・他
NASHと慢性炎症
伊藤美智子・菅波孝祥
筋疾患と慢性炎症
吉本由紀・大石由美子
臓器間ネットワークと消化器慢性炎症
三上洋平・他
ホスホリパーゼA2と代謝性疾患
佐藤弘泰・村上 誠
腸内細菌と慢性炎症
大谷直子
慢性炎症性疾患としての動脈硬化
畠山金太
慢性炎症による眼疾患−加齢黄斑変性の病態メカニズム
小沢洋子
慢性炎症と造血システム−骨髄球系細胞の視点から
片山義雄
慢性炎症が促進する発がんと悪性化
大島浩子・他
IL-6アンプおよびゲートウェイ反射による関節リウマチ発症メカニズム
田中勇希・他
慢性炎症におけるオステオポンチンの役割
佐野元昭・白川公亮
慢性炎症の生体イメージング
揚村朋弥・他
脂肪組織M1マクロファージに発現するHIF-1αによる病的肥満の形成
戸邉一之・他
次号の特集予告
サイドメモ
アルツハイマー病(AD)のモデルマウス
ヘルパーT細胞と免疫記憶
三次リンパ組織(TLT)の病態生理と臨床的意義
Crown-like structure(CLS)
慢性炎症による新たな発がん促進機構
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.