やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
278巻13号
急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療

発行時参考価格 1,400円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2021年9月
  • 注文コード:927813
  • 雑誌コード:20474-9/25

内容紹介

・ゲノム解析によって,急性白血病や骨髄異形成症候群(MDS)の病態が急速に解明され,新規の治療標的の発見も期待される.また分子標的治療の歴史を知ることは,さらに治療法を発展させていくために必要である.
・最近,キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法も若年者のALLで利用できるようになった.MDSでは脱メチル化阻害薬や免疫調整薬が導入され,一定の効果が得られるようになった.
・白血病幹細胞は,従来の治療法では殲滅が困難で,白血病再発の原因となる.白血病幹細胞に真に有効な薬剤が開発されれば,白血病治療は劇的な変化を遂げるに違いない.

目次

特集 急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療
 はじめに 木村晋也
 総論
  急性白血病と骨髄異形成症候群の分子病態概説 大森郁子・吉見昭秀
  分子標的薬開発の歴史と将来展望 細野奈穂子
 各論
  急性骨髄性白血病に対する分子標的治療 合山 進
  APLに対する分子標的治療 木口 亨
  急性リンパ性白血病に対する分子標的治療 加藤光次
  フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の分子標的治療 岡本 翔・木村晋也
  骨髄異形成症候群に対する分子標的治療 原田結花・原田浩徳
 特論
  白血病幹細胞に対する分子標的治療 中川 諒

連載
この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症(19)
 “古くて新しい病気”トキソカラ症−温故知新− 吉川正英・王寺幸輝

オンラインによる医療者教育(5)
 コロナ禍で実践するオンライン外科系臨床実習−とくにオンライン手技実習を中心に 山根裕介・他

ユニークな実験動物を用いた医学研究(3)
 ハムスター:マウス/ラットの未踏の地へ 廣瀬美智子・小倉淳郎

TOPICS
 遺伝・ゲノム学 性決定遺伝子の全貌−マウスSryにおける“隠れエクソン”の発見 宮脇慎吾・立花 誠
 生化学・分子生物学 新型コロナウイルス複製機能阻害を目指したファーマコフォアのモデル化 吉野龍ノ介
 癌・腫瘍学 大腸がん診療における遺伝子関連検査 谷口浩也

FORUM
 日本型セルフケアへのあゆみ(13) 自宅療養者が急増する今,自宅と病院の間のサポート役が鍵となる 児玉龍彦
 子育て中の学会参加(11) ある麻酔科医の場合 川名由貴

 次号の特集予告