医学のあゆみ
277巻10号
CAR-T細胞療法の現在と将来展望
6月第1土曜特集
- 総頁数:112頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2021年6月
- 注文コード:927710
- 雑誌コード:20471-6/5
内容紹介
・CAR-T細胞療法は,史上はじめて明らかな有効性が認められたがん免疫細胞療法である.また,史上はじめて認可された“遺伝子治療”でもある.
・CAR-T細胞療法は作用機序が薬物療法と異なるため幅広く効果が期待され,効果が認められた場合には長期寛解が期待される.一方で,誰でもこの治療が受けられるわけではなく,それなりの重い副作用も起きうる.
・CAR-T細胞療法は誕生後まもなく,日々進化を遂げており,常に情報収集しておかないといい医療を提供できない.CAR-T細胞療法が適切な患者に,安全に,有効に行えるようにとの思いを込めて本特集を編集した.
目次
総論
CAR-T細胞療法開発の歴史 垣見和宏・他
CAR-T細胞の構築 保仙直毅
CAR-T細胞治療のための施設要件と品質管理システムの構築 加畑 馨
造血細胞移植レジストリを基盤としたCAR-T細胞治療レジストリの構築 熱田由子
CAR-T細胞療法までの流れ 大西 康
CAR-T細胞療法に対する治療抵抗性メカニズム 西尾信博・高橋義行
CAR-T細胞の将来展望−適応症と利便性の拡大,そしてoff-the-shelf化へ 藤原 弘
治療成績
小児/若年ALLに対するCAR-T細胞療法 平松英文
成人急性リンパ芽球性白血病の治療成績 大嶺 謙
悪性リンパ腫−びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 伊豆津宏二
濾胞性リンパ腫 福原規子
多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法−現状と将来展望 石田禎夫
急性骨髄性白血病に対するCAR-T細胞療法の現状と課題 中沢洋三
固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発動向 籠谷勇紀
合併症マネジメント
サイトカイン放出症候群 後藤秀樹
ICANSに対するマネジメント 加藤光次
遷延性血球減少症 藤井伸治
CAR-T細胞治療後の低ガンマグロブリン血症 吉原 哲
次号の特集予告
サイドメモ
GMP
安全キャビネットとクリーンベンチ
Off-the-shelf化
TIL療法の可能性
CRSグレードとサイトカイン分泌の関係
CAR-T細胞治療と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
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