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277巻10号 2021年6月5日
第1土曜特集CAR-T細胞療法の現在と将来展望6月第1土曜特集
はじめに
第1土曜特集 CAR-T細胞療法の現在と将来展望 はじめに 豊嶋崇徳
  キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor:CAR)−T細胞療法は2017年にはじめて米国で認可され,2019年には,いよいよわが国においても最初のチサゲンレクロイセルが認可され,臨床応用が開始された.最近ではわが国2品目となるアキシカブタゲン シロロイセルも認可され,本格的なCAR−T細胞時代が到来した.
 歴史的にみると,がんに対する免疫療法は放射線療法やがん薬物療法がなかった1890年代にまで遡る.ニューヨーク Memorial Hospital(現・Memorial Sloan Kettering CancerCenter)の外科医William Coreyは,がんの術後に皮膚感染症,丹毒を合併した患者が7年後にもがんの再発なく元気であったことに着目し,35歳の末期頸部がん患者に丹毒菌を注入したところ寛解が得られ,8年生存したとされる(https://www.mskcc.org/news/immunotherapy-revolutionizing-cancer-treatment-1891).このColey toxin療法のアイデアはその後の膀胱がんに対するBCG療法へと発展した.その後,わが国では1960年代に丸山ワクチン療法がはじまり,1990年代からのリンパ球療法,樹状細胞療法と続いた.しかし,これらに明らかな有効性は認められなかった.
 CAR−T細胞療法は,史上はじめて明らかな有効性が認められたがん免疫細胞療法である.また,史上はじめて認可された“遺伝子治療”でもある.チェックポイント阻害薬の臨床応用とあわせ,人類の夢であった,自己の免疫力でがんに立ち向かえる時代が一気に到来した.
 CAR−T細胞療法は作用機序が薬物療法と異なるため幅広く効果が期待され,効果が認められた場合には長期寛解が期待される.一方で,誰でもこの治療が受けられるわけではなく,それなりの重い副作用も起きうる.CAR−T細胞療法は誕生後まもなく,日々進化を遂げており,常に情報収集しておかないといい医療を提供できない.CAR−T細胞療法が適切な患者に,安全に,有効に行えるようにとの思いを込めて本誌を編集したつもりである.医療現場にあって役にたてば幸いである
目 次
総論
CAR-T細胞療法開発の歴史……垣見和宏・他
CAR-T細胞の構築……保仙直毅
CAR-T細胞治療のための施設要件と品質管理システムの構築……加畑馨
造血細胞移植レジストリを基盤としたCAR-T細胞治療レジストリの構築……熱田由子
CAR-T細胞療法までの流れ……大西康
CAR-T細胞療法に対する治療抵抗性メカニズム……西尾信博・高橋義行
CAR-T細胞の将来展望――適応症と利便性の拡大,そしてoff-the-shelf化へ……藤原弘
治療成績
小児/若年ALLに対するCAR-T細胞療法……平松英文
成人急性リンパ芽球性白血病の治療成績……大嶺謙
悪性リンパ腫――びまん性大細胞型B細胞リンパ腫……伊豆津宏二
濾胞性リンパ腫……福原規子
多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法――現状と将来展望……石田禎夫
急性骨髄性白血病に対するCAR-T細胞療法の現状と課題……中沢洋三
固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発動向……籠谷勇紀
合併症マネジメント
サイトカイン放出症候群……後藤秀樹
ICANSに対するマネジメント……加藤光次
遷延性血球減少症……藤井伸治
CAR-T細胞治療後の低ガンマグロブリン血症……吉原哲
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CAR-T細胞療法の現在と将来展望
277巻10号 2021年6月5日
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