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266巻3号 2018年7月21日
小児在宅医療の現状と展望
はじめに
AYUMI 小児在宅医療の現状と展望 はじめに 中村知夫
  国民の5人に1人が75歳以上という超高齢社会に突入する2025年に対し,地域包括ケアの概念が提唱され,高齢者に対する医療・福祉は,看取りも含めて,“病院から在宅へ”という流れが進んできている.
 もうひとつの大きな社会問題である少子化のなかで,高齢出産と,周産期医療を含めた医療の進歩のなかで,生まれてくる子どもの数が減っているにもかかわらず,生まれたときからNICU(新生児集中治療室)などでの治療を必要とする子どもの数は増えてきている.NICUでの治療後に,命と健康の保持のためにさまざまな医療的デバイスが必要な,“医療的ケア児”とよばれる子どもたちも増加してきている.また,新生児期以降の外傷,虐待,脳炎・脳症や病気の進行によって医療的ケア児となる子どもたちも増えてきた.さらに,これらの子どもたちが成人となることも珍しくなく,地域包括ケアの概念は単に高齢者にとどまらず,障害児者も含めたさまざまな支援を必要としている人たちが,地域で暮らしていくための地域共生社会の実現へと向かっている.
 しかし,病院以外で医療的ケア児が地域で生活していることは,長く認知されず,病気は重くても元気な医療的ケア児は,障害児としてのさまざまな社会的支援も受けられず,学校に通うことすらかなわない時代もあった.平成28年(2016)6月3日に,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び児童福祉法の一部を改正する法律」が交付,同日施行で,医療的ケア児も障害児と定義され,今,地域で,医療的ケア児者に対する保健,医療,福祉その他の各関連分野の支援体制を整備することが求められている.
 どのような病気をもっていようとも,人として生きていくことを選択できる幸福が追求できる社会を誰もが望んでいるのではなかろうか.今回のテーマを通じて,多くの方々と,これからわれわれが望む日本,そして世界の姿を考えることができることを願っている.
目 次
地方自治体における小児在宅医療政策……都竹淳也
小児在宅医療における医師会の役割……横倉義武
小児在宅患者における訪問診療の現状と課題……宮田章子
小児在宅患者に対する病院診療の現状と問題点……大山昇一
小児在宅患者の明るい未来のための訪問看護と福祉の現状と展望──平成30年度の同時改定からみえた連携ネットワーク・人づくりへの期待……谷口由紀子
緩和医療の視点からみた小児在宅医療……余谷暢之
地域共生社会の実現に向けて――小児在宅医療の視点から……土畠智幸
TOPICS
【膠原病・リウマチ学】
関節リウマチ治療のあらたなターゲット分子:ナルディライジン……西英一郎 
【神経内科学】
リン酸化タウ蛋白の超高感度定量システムの開発――Alzheimer病の脳病理を診断する血液バイオマーカーとしての有用性……徳田隆彦 
皮質脊髄路形成に不可欠なヘパラン硫酸の脱硫酸化修飾……岡田拓也・桝和子
連載
【Sustainable Developmentを目指した予防医学】
14.PacBioRSIIを用いたインターフェロンフリー療法無効症例の原因となった変異の検出法――ダクラタスビル+アスナプレビルを例として……関根章博・他 
【移行期医療──成人に達する/達した患者への医療】
7.原発性免疫不全症の全生涯診療──希少疾患の診療体制構築……森尾友宏 
速報
外来化学療法室における尿蛋白クレアチニン比測定の有用性……大迫政彦・他
フォーラム
【Choosing Wiselyキャンペーンとは】
11.画像検査のChoosing Wisely……隈丸加奈子 
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小児在宅医療の現状と展望
266巻3号 2018年7月21日
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