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皮膚免疫学−免疫臓器としての意義と病態
242巻10号 2012年9月8日 p.795-798
AYUMI 皮膚免疫学──免疫臓器としての意義と病態 亜鉛欠乏と皮膚免疫 川村龍吉
サマリー   発展途上国を中心に約20億人存在するといわれる亜鉛欠乏症では多彩かつ特徴的な皮膚症状(acrodermatitis)がみられるが,古くより精力的な研究がなされてきたにもかかわらず,その発症メカニズムについては長らく不明であった.亜鉛欠乏は細胞性免疫ならびに液性免疫を著明に低下させるため,これまで亜鉛欠乏に伴う皮膚炎は何らかの感染症により引き起こされると推測されてきたが,最近この皮膚炎の本態が実は一次刺激性接触皮膚炎であることが明らかとなった.亜鉛が欠乏すると,外界の一次刺激物質との接触によって,より多量の炎症起因物質,アデノシン三リン酸(ATP)が表皮細胞から細胞外へ放出される.一方,ATP不活化作用を有するCD39を表皮内で唯一発現するLangerhans細胞(LC)は,亜鉛欠乏により著明に減少あるいは消失する.このため,亜鉛欠乏症では一次刺激物質によって大量の細胞外ATPが誘導されて,炎症反応すなわち一次刺激性接触皮膚炎が惹起されやすいと考えられる.このことから,亜鉛欠乏患者の口囲や外陰部,四肢末端に生じる“acrodermatitis”は,それぞれ食べ物や屎尿,生活環境内における化学物質などが刺激物となって引き起こされた一次刺激性接触皮膚炎であると推測される.
キーワード  亜鉛,腸性肢端皮膚炎,Langerhans細胞(LC),アデノシン三リン酸(ATP)
AYUMI 皮膚免疫学──免疫臓器としての意義と病態 亜鉛欠乏と皮膚免疫 川村龍吉
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皮膚免疫学
242巻10号 2012年9月8日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,000円
注文コード:924210
雑誌コード:20472-9/8
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