医学のあゆみ
285巻3号
頻尿に潜む病態を見破る
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2023年4月
- 注文コード:928503
- 雑誌コード:20473-4/15
内容紹介
・泌尿器科の外来で最も多い主訴のひとつは頻尿である.典型的な膀胱炎症状を訴えられると診察は容易であるが,そうでない場合は患者の基礎疾患,内服薬,生活のスタイルなど問診すべきことは多岐にわたる.
・超高齢社会においてのcommon diseaseとして,前立腺肥大症と過活動膀胱があり,泌尿器科以外の医師が診療を行う機会が増えている.
・「たかが頻尿,と思うなかれ」が,本特集の大きなメッセージである.頻尿にはさまざまな病態が潜んでいるからである.悪性腫瘍が隠れていることもあり,膀胱癌と前立腺癌が代表である.
目次
はじめに(大家基嗣)
過活動膀胱・頻尿とフレイル・認知機能低下との関係(三井貴彦・他)
頻尿をきたす泌尿器重要疾患を見破る─尿路性器感染症・尿路結石症・悪性腫瘍(羽賀宣博・他)
前立腺肥大症による男性下部尿路症状(松岡香菜子・他)
過活動膀胱(野口 満)
夜間頻尿の病態と治療─夜間多尿を中心とした解説(鳥本一匡・他)
神経因性下部尿路機能障害(関戸哲利)
心因性頻尿(心因性頻尿-尿意切迫症候群)(橘田岳也)
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群と慢性前立腺炎・慢性骨盤痛症候群(古田 昭・木村高弘)
連載
医療DX─進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(15)
ICTとAIを活用して,救急隊と医療機関をシームレスにつなぐ─“情報共有”は医療技術(中田孝明)
救急で出会ったこんな症例─マイナーエマージェンシー対応のススメ(5)
節足動物による刺咬傷─虫に刺された! ムカデに刺された! 節足動物の刺咬傷の対処法(田中保平)
TOPICS
循環器内科学 フェロトーシスにおけるミトコンドリアタンパク質MITOLの新たな可能性(北方博規・遠藤 仁)
免疫学 クローン病型腸内細菌叢によるリゾホスファチジルセリン産生を介した病態増悪機構(香山尚子)
FORUM
医療MaaS─医療と移動の押韻(7) 消え入る「見えざる手」(横山優二)
次号の特集予告
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