治療戦略の再構築に資する最新知見の集成
― アトピー性皮膚炎に対する多角的アプローチを解説
内容紹介
●長らくアトピー性皮膚炎治療の中心にあったステロイド外用剤は,長期使用による副作用が懸念され,適切な使用法の習得と副作用への丁寧な対応が求められてきた.
●近年,非ステロイド系外用剤やPDE4阻害薬が登場し,そして,中等症以上には生物学的製剤やJAK阻害薬が登場するなど,治療の選択肢が大幅に拡大した.また,光線療法も有効性が高く,漢方薬も西洋医学的治療の効果を高めるのに有用である.さらに,患者QOLを向上できる美容医療の活用も検討すべきである.
●このように現在のアトピー性皮膚炎治療は多岐にわたる.最新の知見に基づく治療戦略を網羅的に解説する.
目次
2.意外と知らない“保湿“,基本の“キ”
3.アトピー性皮膚炎に対する漢方治療
4.抗ヒスタミン薬
5.タクロリムス軟膏
6.デルゴシチニブ軟膏
7.ジファミラスト軟膏
8.アトピー性皮膚炎に対する光線療法
9.分子標的薬時代のアトピー性皮膚炎治療におけるシクロスポリンのポジショニング
10.デュピルマブ
11.トラロキヌマブの有用性
12.レブリキズマブ
13.ネモリズマブ
14.中等症~重症アトピー性皮膚炎に対するウパダシチニブ治療のresponderを予測する
15.アブロシチニブ
16.バリシチニブによるアトピー性皮膚炎治療
17.アトピー性皮膚炎の美容問題
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大塚篤司 編
