内容紹介
●生殖医学は,卵子や精子の形成,受精,胚発生,着床から胎盤形成など,幅広い生命現象を扱う.
●生殖医学の研究には課題も多いが,幹細胞の樹立や胚モデルの作製が新たなブレイクスルーとして期待されている.また,不妊症には,科学的根拠が不十分な医療が患者の期待や現場のニーズによって導入されるケースもあり,基礎研究から実地診療までより精密かつ堅牢なエビデンスの構築が求められる.
●その他,生殖医学における各テーマについて基礎と臨床の対をなす形で第一線の専門家が解説する.今後の研究や実地診療におけるshared decision makingの一助となれれば幸いである.
目次
2.卵子の染色体数異常のメカニズム
3.臨床:体外受精における卵巣刺激法
4.精子幹細胞研究アップデート─不均一で動的な幹細胞プール
5.精子:micro-TESE
6.ここまで進んだ精子選択技術
7.受精と卵活性化
8.人為的卵子活性化の有効性・安全性検証と臨床上の位置づけ
9.ヒト第一体細胞分裂(1st cleavage)に対する時空間的解析
10.成育疾患からみた着床前期胚の重要性
11.わが国における着床前遺伝子検査の現状
12.タイムラプス映像でみるヒト初期胚の挙動
13.着床と子宮内膜のエピジェネティクス
14.着床と着床不全:生殖免疫
15.着床後発生:ヒト受精卵から胎盤が発生する仕組み
16.生殖細胞におけるクロマチン動態とトランスポゾン制御
17.ヒトブラストイド:胚盤胞モデルの革新とその可能性
18.子宮内膜症の成立に寄与する子宮内細菌:基礎研究の知見より
19.不妊治療の保険適用:現時点までの振り返り
20.生殖医療と感染症
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山田満稔 編
